窪川 かおる

理学部・理学系研究科の卒業生、教員からのメッセージ

※所属、肩書は掲載時のものです

窪川 かおる
窪川 かおる
東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター 特任教授

1955年生まれ。早稲田大学教育学部理学系研究科を卒業後,同大学院理工学研究科物理及応用物理学専攻博士課程を修了,博士(理学)を取得.同大学に常勤嘱託職員として所属.1991年より、東京大学海洋海洋研究所助手.2004年より,同研究所先端海洋システム研究センター教授.2010年退職し,東京大学理学系研究科附属臨海実験所特任研究員.2010年東京大学理学系研究科・海洋アライアンス海洋促進研究センター特任教授.専門は海洋生物学.

小学校高学年と中学校では漠然と科学者に憧れて科学クラブに在籍したが,中学で習ったデオキシリボ核酸の言葉を何日もかけて覚えるほど記憶力が悪く,それでも無謀に医学部受験をして失敗し,早稲田大学教育学部で生物学を学ぶ.そのまま早稲田大学大学院理工学研究科に進学し,生殖に関わる内分泌の作用を熱力学的に解析する研究に取り組むが,出始めのパソコンに夢中になり,遅々として実験が進まない大学院生となった.しかし,他大学の先生方とパソコン仲間になり,その親交もあって研究からは離脱しなかった.早稲田大学時代は陸棲の様々な脊椎動物の生殖調節機構を研究し,東京大学海洋研究所時代は,脊椎動物への進化の鍵を握るナメクジウオという海洋生物の研究に没頭した.海との出会いが,研究航海の責任者としての研鑽を積む機会となり,女性が少ない分野ゆえの男女共同参画への活動となった.学会役員などの社会・教育活動は積極的に行っていたことも有意義な経験になった.しかし,留学も長期在外研究もなく,職は最初から最後まで,1年から5年までの任期付きである.綱渡りの自覚はないが,緊張しながらの歩みであった.

理学部在学女子学生へのメッセージ

東京大学の優れた研究教育環境で知力を鍛え,将来の多様な可能性を広げ,ご自身の選択した分野でリーダーになっていただきたいと思います.自信を持って輝く女性となられることを期待しています.