理学部・理学系研究科の卒業生、教員からのメッセージ
※所属、肩書は掲載時のものです
島田 敦子
東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 助教
1956年生まれ。お茶の水女子大学理学部生物学科卒業後、1980年に東京大学理学部動物学教室に技官として勤務。1992年、メダカを用いた自然および誘発生殖細胞突然変異の研究で東京大学理学部より論文博士(理学)を取得。2001年より東京大学大学院理学系研究科助手。2005年より同助教。専門は動物発生学。
お茶の水女子大学理学部生物学科在学中に出会った、東京大学理学部動物学教室の江上信雄博士の人格に惹かれたことがきっかけで研究を職業として選ぶ事になった。初めは国家公務員試験を受験して技官として江上信雄博士の研究室に所属して研究を始めた。研究内容は、メダカを用いた放射線の生物に対する遺伝的影響。数年後に、研究を続けるためには博士号が必要だと感じ、何本か論文を書いて論文博士を取得した。その間、結婚や出産も経験した。子供が育った後は、助手、助教となり、大学院生と関わりながら研究を楽しむようになった。現在は、研究自体にも余裕が生まれ、新しいことを見つけることに喜びを感じている。
理学部在学女子学生へのメッセージ
私が若いころは、子育てを選ぶか、仕事を選ぶかの選択を迫られましたが、今は子育てしながら仕事ができる環境が整えられてきましたので、女性研究者のハンディは無くなると思います。むしろ、今後は「研究者は女性に向いている職業」としてむしろ認識されるようになると思っています。