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大島 由佳

理学部・理学系研究科の卒業生、教員からのメッセージ

※所属、肩書は掲載時のものです

大島 由佳(OSHIMA Yuka)

大島 由佳
2025年、東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻にて博士課程を修了。同年、NTT株式会社に入社。現在は、レーザーを用いた無線給電技術の研究開発に従事し、宇宙太陽光発電の実現を目指している。

子どものころから、星を眺めるのが好きでした。中学校のゼミ活動「宇宙に夢中」で学ぶうちに、天体を観測するだけでなく、「宇宙はどのように始まったのか」という謎にも興味を持つようになりました。高校生のときには、東京大学木曽観測所で開催された天文学実習「銀河学校」に参加し、宇宙の研究への憧れがさらに強くなりました。
大学1・2年次の前期教養課程では、ヒンディー語やモンゴル語、三崎臨海実験所や北海道演習林での宿泊実習など、幅広い分野を楽しみながら学びました。大学2年次に進学先を選ぶ際には、さまざまな学科のガイダンスに参加し、物理を幅広く学びながら宇宙物理の研究にも取り組める物理学科を選びました。
大学院では、ダークマターの探索実験と重力波望遠鏡の開発に取り組みました。博士課程修了後も宇宙に関する研究を続けたいと考え、NTT研究所に就職し、宇宙太陽光発電の実現に向けて研究を行っています。学生時代と研究対象は変わりましたが、宇宙に関わる研究をしたいという思いは一貫しています。

私はまだ入社2年目で、ここにメッセージを寄せられている先輩方のように豊富な人生経験はありませんが、これまでの進路選択を通じて感じたことをお伝えします。
高校生のころ、進路に悩んでいた私に、先生が「遠い先のことを心配しすぎる必要はないよ。5年先まで考えていれば十分」という言葉をかけてくれて、気持ちが楽になったことを覚えています。大学受験、学科選択、大学院進学、就職活動など、進路を選ぶたびに、家族や友人にも相談しながら、その都度一生懸命考えて、最善だと思う道を選んできました。今のところ、これまでの選択に後悔はありません。
NTT研究所では、若手の女性研究者が増えています。実際、就職活動を通じて、女性にも博士号取得者にも、さまざまな分野の企業で活躍する道が開かれていることを実感しました。みなさんにも、将来の可能性を狭めることなく、興味を持ったことに積極的に挑戦し、自分が納得できる道を選んでほしいと思います。

2026.9.10掲載