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蓑田 愛

理学部・理学系研究科の卒業生、教員からのメッセージ

※所属、肩書は掲載時のものです

蓑田 愛

蓑田 愛

JX日鉱日石エネルギー株式会社 研究開発本部 中央技術研究所

1984年生まれ。東京大学理学部化学科を卒業後、2008年に東京大学大学院理学研究科化学専攻を修了。JX日鉱日石エネルギー株式会社中央技術研究所所属。2012年より九州大学大学院工学研究科博士後期課程在籍中。専門は、材料(水素貯蔵)。


子供の頃から理科の実験が大好きでした。やがて科学を探求しながら新しいものづくりで社会に貢献していけるような研究者になることを考えるようになりました。大学では化学を専攻し、そのまま理学系研究科化学専攻に進み、金属錯体の合成方法や機能に関する研究を行いました。当時は、予想していなかった機能を持った新しい錯体を見つけるなど、研究の面白さを知る経験をさせていただくことができました。修士課程修了後、JX日鉱日石エネルギー株式会社(旧新日本石油株式会社)に就職しました。入社当初は、水素吸蔵材料の開発という、よりシーズに近い研究分野を担当していました。現在の研究テーマは「高圧水素用CFRP容器開発」です。水素ステーションで使う、高圧水素を貯蔵するための炭素繊維複合強化プラスチック(CFRP)容器の製造方法の研究に携わっています。メーカー、大学と共同で開発してきたCFRP容器を、新設された水素ステーションへ納入するなど、先の技術と思われていたものが今まさにお客様に届くところで使われるという、これまでにはない臨場感を感じています。同時に博士号の取得も視野に入れ、研究成果を論文にまとめることにも取り組んでいます。

理学部在学女子学生へのメッセージ

大学だけではなく企業のなかでも、女性が自分の仕事を続けていける環境が整ってきています。プライベートも充実させながら、自分の思い描くキャリアに進んでいって欲しいと思います。とはいえ、まだまだ厳しい道ではありますので、それを一緒に切り開いていけるような後輩がどんどんと輩出されていくことを願っています。