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鎌田 直子

理学部・理学系研究科の卒業生、教員からのメッセージ

※所属、肩書は掲載時のものです

鎌田 直子

鎌田 直子

東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 助教

1982年生まれ。2004年東京大学理学部生物学科を卒業、2006年同大学大学院理学系研究科生物科学専攻修士課程を修了、2008年より日本学術振興会特別研究員。同年、博士課程を中退し、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻にて助教に採用。現在に至る。専門は、植物遺伝学。


子供の頃から、草花や動物が好きだった。一時は、動物学や獣医学を学ぶ事も考えたが、動物を用いた実験には性格上向いていないと思ったことと、やはり植物の形態的な美しさに興味があったので、植物学を専攻した。

漠然と研究者というものに憧れはあったが、「研究者になるために」大学院に進学したという訳でもない。学部の学生実験では、一つのテーマに短期間しか関わる事ができず物足りなさを感じており、もっと一つのテーマに深く関わって勉強してみたいと思い、大学院に進学する事を決めた。修士課程に進学してからも研究をすることが楽しかったので、そのまま博士課程に進学しようと決めた。

学部・大学院と先生方や周りの人々に恵まれ、現職に就くことができたが、身近にロールモデルとなるような立場の人もおらず、どのように仕事を続けるべきか悩んだ時期もある。大学院卒業後のキャリアには様々な選択肢があり、また個人の希望や興味によってもその選択肢は違ってくる。キャリアを他人と比較することなく、自分の生き方を貫く信念を持つことが大切かと思う。

理学部在学女子学生へのメッセージ

女性として、という以前に、一個人として理学に興味があり、研究をすることに意義を感じられるのであれば、是非、研究生活に足を踏み入れてみて欲しいと思います。不安に感じること、大変なこともあるかも知れませんが、経験してみないと見えてこない世界というのがあります。研究者だから、結婚・出産の機会が少ないとも一概には言えません。自分の人生の中で、何に重きを置くのかを考えれば、自然と自分自身にとってちょうど良いライフワークバランスが見えてくると思います。