高校生のみなさんへ
理学部では高校生の皆さんに、東京大学の研究者や学生たちと話し合い、研究の現場を経験する機会を多く設けています。最先端の研究の場に来て理学の魅力に触れ先輩たちと語り合い、将来の進路を考える参考にしてください。
理学部・理学系研究科へ進むための進学ルートマップ
東京大学では、入学して最初の2年間を前期課程、その後の2年間を後期課程と呼ぶ。 学生は、後期課程から理学部、工学部、経済学部といった専門課程で学ぶことになる(詳しくはこちら)。
理学部では駒場生の皆さんに適切な進路選びに必要な情報提供を行っています。先輩となる学生、教員がどのようにして進路を選び日々研究にまい進しているのか、卒業後の進路はどのようになっているのかなど、ウェブサイトや冊子をはじめ、駒場生向けのイベントでお伝えします。
理学部では高校生の皆さんに、東京大学の研究者や学生たちと話し合い、研究の現場を経験する機会を多く設けています。最先端の研究の場に来て理学の魅力に触れ先輩たちと語り合い、将来の進路を考える参考にしてください。
東京大学では、入学して最初の2年間を前期課程、その後の2年間を後期課程と呼ぶ。 学生は、後期課程から理学部、工学部、経済学部といった専門課程で学ぶことになる(詳しくはこちら)。
理学部数学科は、理学部の中にあって、数学と科学の相互依存に焦点をあてています。純粋数学から応用数学までをカバーする日本最大の数理科学研究のセンターです。また、実践的な教育にも力を入れており、4年次には卒論の代わりに希望する研究室に所属し、少人数のゼミ形式で個別指導を受けることができます。数学の普遍性・汎用性は、学生にとって非常に魅力的なスキルセットです。学術研究、産業界への展開、社会問題への取り組みなど、どのような分野でも貢献できる人材が育っています。
理学部情報科学科は、今日の社会において必要不可欠な情報技術をささえる基礎理論、コンピュータシステムとしての実装、そしてそれらの自然科学への応用について幅広く研究・教育を行っています。 特に、情報技術を道具として利用することにとどまらず、情報や計算そのものを研究対象としていることを特徴としています。情報や計算の基本原理と理論的背景を重視したカリキュラムを組んでおり、情報科学のための数学や論理学、各種アルゴリズムの基礎、計算システム(ソフトウェアおよびハードウェア)の構成法、人工知能などに関する講義、さらに、コンピュータの最も基本的な構成要素に関連するコンパイラ、ハードウェア、プログラミング言語の設計に関する実験を行います。これらを通して、情報科学の基本を身に付けるとともに、大学院での研究や就職後における研究開発の基盤となる実践力を体得します。
物理学科は、自然界の最も基本的な問題に取り組む学生を育成する学科です。基礎から現代物理の最前線まで、体系的に学ぶことができるカリキュラムです。講義と演習で必要な知識と技術を身につけたら、次は実践的な教育です。3年次は少人数のゼミで学びます。4年次には研究室に配属され、理論問題や特別実験に取り組み、マンツーマンで指導を受けることができます。教授、准教授、講師など総勢40名の教授陣が、初日から卒業まで世界最高水準の教育を提供します。また、充実した事務・技術スタッフが大学生活をサポートし、スムーズで充実した学部生活を送ることができます。
天文学科は、日本では数少ない天文学専門の学科です。理論面では物理学や数学、実験面では観測実習やプログラミングなど、宇宙に関するさまざまな研究分野で必要とされる知識や技術を幅広く習得できるカリキュラムを用意しています。また、物理学科、地球惑星物理学科、生物学科と密接な関係を保ち、多くの専門分野を扱っています。卒業後は、ここで得た多様な経験を学術分野や産業分野で広く活かすことができます。
地球惑星物理学科では、地球、惑星、宇宙空間など、太陽系の内外で起こる様々な自然現象の背後にある原理を学びます。また、自然災害を予測し、その被害を軽減することで社会に貢献したいと考えています。そのため、3 年次までは物理学科と天文学科のカリキュラムを踏襲し、数学と物理のカリキュラムが組まれています。4 年次からは、大気、海洋、固体地球、惑星、宇宙空間などの実現象に重点が置かれるようになります。この時期には、少人数のグループでの輪講や、自分で選んだテーマでの研究など、実践的な経験も積むことができます。
地球惑星環境学科は、地球の過去に学び、現在を理解し、未来を見つめる学科として、幅広い知識と実践力を身につけることに重点を置いています。原子から太陽系スケールまで、46 億年前から現在・未来までを研究対象としています。地学・化学・生物学・物理学などあらゆるアプローチを駆使して、地球・惑星・生命の誕生と進化の理解を目指します。フィールド調査・化学分析・遺伝子解析・数値シミュレーション等の技術を身につけ、地球惑星環境の理解を深めます。
化学科は、アカデミアや産業界など、化学の世界で国際的なコラボレーションができるように、学部での講義がすべて英語で行われる本学初の学科であり、まさにオンリーワンの学科です。このカリキュラムは、学生が将来、より専門的な分野で研究を進めるための強固な基礎となるものです。また、社会との積極的な関わりを重視し、ネイティブスピーカーによるプレゼンテーションやディスカッションを通じて、グローバルな舞台で活躍できるコミュニケーション能力を身につけます。原子や分子を通して自然界の仕組みを理解したい人、新しい材料や技術を作りたい人、そのような人たちにとって、本学科は最適な環境といえるでしょう。
「生命とは何か」という単純な問いは、何千年もの間、解き明かされてきませんでした。しかし、だからこそ、生物化学科では、この基本的な謎を解き明かそうと、絶え間なく研究を続けています。数学、情報科学、物理化学の理論と、生化学、分子生物学の実験手法を融合させた、あらゆる意味で学際的な学科です。これらの手法による発見が応用につながることも多く、社会への貢献度は高いといえます。生物学の最も基本的な問題を究明するために、あるいは社会を高揚させるために、幅広い学問を身につけたいと考えている人にとって、本学科はどんな目標にも対応できる最適な環境と言えるでしょう。
生物学科は、分子レベルから生態系に至るまで、生物学を幅広くカバーする学科です。そのため、在籍する学生は、それぞれの興味に応じたカリキュラムを組むことができます。2年次には、生物学の基礎を学んだ後、人類学を学ぶA系と基礎生物学(植物学、動物学)を学ぶB系を選択することができます。4年生は、前期に留学するか、学科内で研究室ローテーションを行うかを選択することができます。最終学期は卒業研究に専念します。学生一人あたりの教員の比率が高いので、学生は入学したその日から十分なサポートを受けることができます。
生物情報科学とは、ビッグデータ時代における生命科学の新しい地平を切り拓く学問です。その特徴は、遺伝子やタンパク質の個別の機能を解析する従来型の生命科学の枠にとらわれず、それらが織りなすシステムとしての生命原理を、情報科学を活用して、これまでにないアイディアで解き明かす点にあります。生物情報科学科は、生命科学と情報科学の双方の専門性と複数の学問分野にまたがる幅広い視点を備えた人材を育成するために、世界に先駆けて設立された学科です。理学系研究科生物科学専攻と新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻・先端生命科学専攻、情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻の教員が連携して、学際的な教育プログラムを提供しています。