東大理学部基金
ご支援への感謝としての特典 | |
(1月から12月までの,1年間のご寄付の合計金額) 3,000円以上:理学部カレンダー(非売品)・クリアファイルのご送付 |
限界を突破し,科学を進め,社会に貢献する。
理学部の若手人材の育成にご支援ください。
東京大学大学院理学系研究科長・理学部長
大越 慎一
理学系研究科・理学部の歴史は,東京大学創設の1877年(明治10年)までさかのぼり,昔も今も,自然の摂理を純粋に追及するプロフェッショナル集団として,日本のみならず,世界の理学研究・教育の中心として,多くの成果と人材を輩出しております。
理学の研究によって,われわれは自然の摂理をより深く理解し,またそこから科学技術へ応用できるシーズを得て人類社会を発展させてきました。近年,ノーベル賞を受賞した梶田隆章先生(2015年),大隅良典先生(2016年), 真鍋淑郎博士(2021年)の研究はいずれも人類の「知」の地平を拡大する画期的な成果となり,まさに理学の神髄というべきものでした。
一方,「自然」はもっと深淵で,手ごわく,時としてわれわれの慢心や驕りに強い警鐘を鳴らします。現在,人類社会は多くの地球規模の難問,たとえば資源の枯渇,自然災害,環境破壊,気候変動などに直面しています。これらの問題の解決策についても,多様な切り口を持ち,事象を深く理解する理学への期待がさらに高まっています。理学系研究科・理学部は,これからも最先端の「知」を創造し,その期待に応えていきます。
そのためには皆様の力が必要です。
理学系研究科・理学部は人類社会の持続的・平和的発展に向けて,皆様と一緒に,大いに貢献していきたいと切に願っております。皆様の力強いご支援を賜りたくお願い申し上げます。
ご支援でできること
寄付の活用
新たな財源の獲得による多様化が求められるなか,東京大学では,教育研究の発展に寄与する以下の取り組みを充実させるため,安定的な寄付金の獲得を目指しています。
・経済的な理由による進学断念をなくす
・若手研究者を安定的に雇用し,研究に専念できる環境を整備する
・学生の海外体験を推奨し,これを支援する
・旧型の機器・装置を更新し,最先端の研究を進める環境を整える
・老朽化した施設の建て替え・補修を行う
・民間企業の研究者と本学の教員が共通の課題について共同研究を行う
共同研究
民間企業の研究者と本学の教員が共通の課題について共同して研究を行います。
社会連携
公共性の高い共通の課題について,企業出資のもと,講座を設置し,共同研究を行います。また,共同研究の一環として設置され,民間機関と連携し,教育研究の進展と充実を図り,人材育成をより活発化させ,学術の推進及び社会の発展に寄与いたします。
寄附講座
大学と企業等が協議して研究テーマを設定し,講座を立ち上げ,数年にわたり継続して講座を開設し,教育・研究を行います。
理学系研究科・理学部関連基金のご紹介
「小石川植物園」と「日光植物園」 を世界に誇る植物多様性の研究施設として整備し,社会に開かれた植物園へと発展させるプロジェクトです。 |
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幅広い分野で活躍する研究者と,ビジネス・産業の専門家を三崎に結集させ,三崎の海にすむ生き物を用いた基礎研究の成果を宝石の原石として,そこから三崎ならではの革新的なビジネスと産業を創出し,「イノベーションを産む奇跡の海,世界のMISAKI」として, 東大三崎臨海実験所から世界に情報発信することを目的としたプロジェクトです。
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これまでの既存の物理学研究の枠を超えた新たな挑戦として,現在世界的に関心を集めている「説明可能なAI(Explainable AI = XAI)」を物理学の基礎原理に基づいて構築し,原因から結果に至る因果関係を演繹的にモデル化するなど,物理学とAIが融合する新しい学問領域の創出を目指します。 |
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地球・惑星・環境などを理学的に展開する基礎科学でありながら,太陽系や,生命の誕生と進化などの「夢」を追求し,環境・災害・資源などの「社会や人間の役に立つこと(貢献)」への研究をします。 |
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FoPM は、世界トップレベルの教育研究体制の強みを活かした,専門外の分野や人類社会にもインパクトを与えられる基礎科学の専門人材を育成する修士・博士一貫プログラムです |
理学部ニュース2021年11月号より掲載