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理学部ニュース

未来へつなぐ地球の今を読み解き

横矢 直人

(新領域創成科学研究科/情報科学科(兼担) 教授) 

2008 年,東京大学工学部卒業。2013 年,東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。2015 年~2017 年,ドイツ航空宇宙センター及びミュンヘン工科大学フンボルト財団研究員。2018 年,理化学研究所革新知能統合研究センターユニットリーダー。2020 年より東京大学大学院新領域創成科学研究科にて講師,准教授を経て2025 年より現職。2024 年文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞,2022 年~ 2024 年クラリベイト高被引用論文著者


Q. 子供の頃好きだった教科は?
A. 体育,図工,家庭科
じっと座って話を聞くより,自分で動いて何かを試す方が性に合っていました。体育で体を動かすこと,図工や家庭科で自分の手を使って何かをつくることに夢中になるタイプでした。

Q. 中高生の頃、どんなことに興味を持っていましたか?

A. 陸上,地球
中高6 年間は陸上の部活動に打ち込みましたが,思い通りにいかないことの連続でした。一方で,当時はなんとなく,人間の活動によって地球がどれくらいもつのかということや,どんな技術が必要になるのかに興味がありました。今につながる原点は,この2 つにあったのかもしれません。

Q. 学生さんにおすすめする本や教科書は?
A. 「ご冗談でしょう,ファインマンさん」
(リチャード・フィリップス・ファイマン (Richard Phillips Feynman)著,大貫昌子(訳))普通に面白いです。知的好奇心と遊び心にあふれたファインマンの姿勢から,学問の本質的な楽しさが伝わってきます。上下巻ありますが,すらすら読めます。

Q. 転生できる,または,タイムスリップできる,または動物に生まれ変わるとしたら?
A. タイムスリップ
数百年後に人間や地球がどうなっているのかに興味がありますし,過去の偉人に会ったり,その時代の空気を体感してみたいです。一つの時代しか選べないとしたら,本当に悩ましいですね。

Q. 趣味はなんですか?
A. 子供と過ごすこと
子供といると心が洗われます。自分にはない感性や,ときめく心を持っているからです。子供 と過ごせる時間は思っているより長くはないので,その時間を大切にしたいと思っています。

Q. 自分は運がいいと思う?
A. はい
時代や環境,人との出会いに恵まれてきたと思います。そう思っている方が,良いことが起こりやすい気もしています。

Q. 座右の銘は?
A. 世に生を得るは事を成すにあり
中学生の頃に読んだ司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に出てきた言葉です。はぁ,なるほどと妙に納得したのを覚えています。

ー メッセージ ー

好きなことをとことん突き詰めてください