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理学部ニュース

元気,自由,前へ!

一杉 太郎

(化学専攻 教授) 

1999 年東京大学大学院工学系研究科 博士課程修了(北澤宏一研究室), 博士(工学)。1999 ~ 2003 年ソニー株式会社。2003 ~ 2007 年東京大学大学院理学系研究科 化学専攻 助教。2007 ~ 2015年東北大学 原子分子材料科学高等研究機構 准教授。2015 ~ 2016 年東京工業大学 大学院理工学研究科 教授。2016~ 2022 年東京工業大学 物質理工学院教授(改組による)。2019 ~ 2022 年東京工業大学 物質・情報卓越教育院 副教育院長。2020 ~ 2022 年東京工業大学 学長特別補佐。2022 年より現職。


Q. 子供の頃好きだった教科は?
A. 体育
もちろん体育でしょう!勉学よりも,野球,サッカー,バスケ,レスリング,バレーボール,水泳など,体を動かすことが大好きでした。今は,もっぱら散歩のみです・・・。あとはラグビー観戦するぐらいです。東大ラグビー部の試合をたまに見に行きます。「理学部ニュース」が期待するような良い話ではなくて,申し訳ございません。スポーツからは研究に展開できる重要なことを多く学びます。「スラムダンク」や「スクールウォーズ」などの作品からも。

Q. 中高生の頃,どんなことに興味を持っていましたか?
A. 音楽を聴く
アメリカでの小学生時代に音楽好きになりました(Whitesnake, Led Zeppelin, Billy Joel, Chicago他多数)。そして,鎌倉の中学校に通っていたので,サザンオールスターズの曲を何度も聴いたことを覚えています。音楽は気分転換になりますね。会議中以外は,ほぼずっとラジオをつけています。土日も通勤中も,オンライン会議中(自分が発言しないとき)も,音楽をバックグランドで流しています。そんなときに良い曲に出会うとリラックスでき,気分転換となります。これも「理学部ニュース」が期待するような「良い話」ではありませんね!

Q. 座右の銘は?
A. 前へ!
明治大学の北島忠治 元ラグビー部監督の有名な言葉です。ラグビーでは,パスは後ろに出さねばなりません。つまり,前に出るために,一度,後退せざるをえません。そして,ラグビーボールは楕円なので,前に蹴ったつもりでも後ろに戻ってくることがあります。研究でも日頃の生活でも,思い通りにいかないことがありますね。その時,後退は次の前進への一歩,と考えています。そうすると,気が楽になりますよ!
私のリガクルの記事もご覧下さい!

Q. 趣味はなんですか?
A. ひなたぼっこ
緑の中にいると,リラックスできます。また,カフェでもリラックスできます。コーヒーの香りが好きです。

Q. 東大理学部のいいところはここ!
A. 自然の神秘に対して真摯に向き合い,深く掘り下げて考えられる環境
いろいろな大学と企業での研究を経験してきました(企業ではマーケティング・セールスも)。それぞれ良い点,悪い点があります。東大理学部の良いところは,組織改編など大学内の政治に巻き込まれず,どっしり腰を落ち着けて研究ができる点です。ただ,今後はどうなるか分かりませんが!?

Q. 学生さんにおすすめする本や教科書は?
A. 1.ピーター・ドラッカー(Peter Drucker)著「プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ,成長するか」(特に後半部分)
2.クレイトン・クリステンセン(Clayton Christensen)著「イノベーション」
3.司馬遼太郎著の「竜馬がゆく」です。

いずれの本からも,研究を進める上でのヒント,困ったときに突破,あるいは回避するためのヒントをもらうことができます。また,皆が真剣に考えて合理的に判断しても,失敗が避けられないことがあることも学びました。もし,学生さんが論文を書いていて,執筆において注意すべきことを知りたいのでしたら,木下是雄著の「まんがでわかる理科系の作文技術」をお勧めします。エッセンスが詰まっています。僕は本が大好きで,多く読みます。ざざっと目を通す本は,年間100冊程度と言っても過言ではありません。

ー メッセージ ー

自分が好きなことをするのが一番です。