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理学部ニュース

「2023年東京大学理学系研究科・名誉教授の会」報告

常行 真司(副研究科長/物理学専攻 教授)

 

上:講演する橘省吾教授(宇宙惑星科学機構長)
下:理学部1号館小柴ホール前ホワイエにて撮影

2023年度の理学系研究科・名誉教授の会が,10月19日(木)午後4時より小柴ホールで,対面とオンラインによるハイブリッド形式で開催された。名誉教授の会は,理学系研究科・理学部の自由闊達な風土と学問への真摯な取り組みを長年に渡り守り育ててこられた名誉教授の先生をお招きして,研究科の現状を紹介しご歓談いただく,理学系研究科の秋の年中行事である。今年は,1986年度末に退職された橋本英典先生や名誉教授の会会長の小間 篤先生をはじめ,16名の名誉教授が対面で,また9名の名誉教授がオンラインで参加された。現役教職員からは,研究科長をはじめとする執行部,専攻長,事務部から事務部長,各課の課長,合わせて11名が参加した。

はじめに大越慎一研究科長より,理学系研究科の現状が紹介された。人事や財務に加え,学内で理学系が先陣を切って進めてきた海外の大学とのダブルディグリー制度や,概算要求で認められたグローバルスタンダード理学教育部門といった,新しい取り組みが紹介された。続いて宇宙惑星科学機構長の橘 省吾教授が,「小惑星リュウグウから持ち帰ったサンプルとこれからの太陽系科学」というタイトルで講演し,名誉教授の先生との間で大変活発な質疑応答が行われた。講演終了後はホワイエに場所を移し,対面での懇談会が開かれた。懇談会では名誉教授の先生お一人ずつの近況報告を兼ねたご挨拶を頂戴した。

コロナ禍が明け,懐かしい大先輩と直接に対話し,温かい応援や叱咤激励をいただく機会が戻ってきたことを,心から嬉しく思う。来年はさらに多くの名誉教授の参加をお待ちしたい。

 

 

理学部ニュース2023年11月号掲載

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