理学部イメージコンテスト2023「理学の美」
松尾 厚(オープンキャンパス実行委員長/数理科学研究科/数学科兼担 准教授)
「The warm heart of worms」
生物科学専攻 助教 宮崎 慎一
「香りの中継地点」生物科学専攻 助教 森川 勝太
「月食と天王星食」物理学専攻 博士課程1年 直川 史寛
応募作品の要件を緩くしたことが功を奏したのか,学部学生も含め計30件の応募があった。今年もオープンキャンパスはオンライン開催となったため,広報委員会にて投票を行い,最優秀賞1件と優秀賞2件を選出した。
今回の審査は難航を極めた。昨年同様に投票を行った結果,票が割れ,やむなく決選投票に踏み切ったが,それでも決まらず,得票数を総合して順位を決定した。入賞作品に劣らず素晴らしい作品が多数あった点につき,どうかご了解いただきたい。苦労して画像を準備してくださった皆様,どうもありがとうございました。
最優秀賞「The warm heart of worms」は,見ての通りのハート型になった線虫の顕微鏡写真である。研究目的は写真から読み取れないが,撮影した人物の暖かいハートは確実に伝わってくる。研究者の息吹きが感じられる素敵な一枚である。
優秀賞「香りの中継地点」は,マウスの嗅覚細胞の写真である。生命を織りなす細胞の美しき神妙に潔く感銘を受け,心を無にして観賞するのが良いと思う。
同じく優秀賞「月食と天王星食」は,昨年11月に起こった希有な天体現象の「決定的瞬間」を捉えた「現場写真」である。普段は明るい月が皆既月食中で暗いため,近い位置にある暗い天王星がよく見えたらしいが,それをスマホで逃さず撮った「いまどき」の一枚である。
※そのほかの応募作品など理学部ホームページでもご紹介しています。