「 女子中高生の未来 2023」開催報告
佐藤 薫(副研究科長・男女共同参画委員長/地球惑星科学専攻 教授)
理学部への進学促進イベント「女子中高生の未来」を2023年7月22日(土)にオンライン開催した。参加者は女子中学生32名,女子高校生43名,ご家族3名であった。男女共同参画室長からの冒頭挨拶では,自身の南極研究活動を紹介しながら,理学部では「ゼロ」から創造する力が身につくこと,理学の発展にはさまざまな考え方や個性が必要であり,女性への期待は大きいことなどをお伝えした。化学専攻の生井飛鳥准教授による理学部の紹介に続き,株式会社 XTIA(クティア) 研究員の正田亜八香氏に,「サイエンスは身を助く」 という題で講演いただいた。正田氏は物理学専攻で博士の学位取得後,国立天文台で研究を重ね,XTIAに転職されている。研究や仕事の内容だけでなく,転職の経緯や科学の人生への関わりについても紹介いただいた。
江草芙実准教授の講演から
次に,天文学教育研究センター江草芙実准教授より,「渦巻銀河を作るには」と題した講演と,ご自身の進路選択についてご紹介いただいた。いずれの講演にも多くの質問があった。後半は,昨年度も好評だった理学部10学科の学生・出身大学院生による TA(ティーチングアシスタント)企画が行われた。TAの自己紹介に続き,5つのルームに分かれての研究紹介や質問コーナーを設けた。アンケートを見ると,最先端の研究を知ることができて面白かった,進路の選択肢が広がった,大学生活や研究のイメージが持てた,女性が活躍できる世の中になりつつあると感じた,TAとの気楽な質疑応答も楽しかったなどポジティブな意見が多数あった。
ご講演いただいた正田様,江草先生,TAの皆様,入念に本イベントの準備・実行をしてくださった男女共同参画委員会ご担当の皆様,また総務・広報各チームの皆様・関係各位に感謝申し上げる。