2021/10/21

眞鍋淑郎先生が2021年ノーベル物理学賞を受賞されることになりました


Dr. Syukuro Manabe
receives Nobel Prize in Physics

眞鍋淑郎先生が2021年ノーベル物理学賞を受賞されました。心よりお慶び申し上げます。眞鍋先生は、1953年に東京大学理学部を卒業、1958年に同大学で理学博士を取得されました。その後すぐに米国に渡り、米国海洋大気庁・地球流体力学研究所で、計算機シミュレーションを駆使した気候研究を精力的に進められました。当時は計算機の黎明期で、数値シミュレーションで複雑な現象を扱うことが出来るようになりつつある時代でした。眞鍋先生は、計算機を駆使し、世界に先駆けて、大気大循環モデルと海洋大循環モデルを結合したモデルを開発することで、特に、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に与える影響を明らかにするなど、数多くの先駆的な研究をされてこられました。

今回のノーベル賞の受賞理由は「複雑系である地球気候システムのモデル化による地球温暖化予測」です。地球環境問題が人類社会の大きな課題になっている中、気候モデル開発の研究成果が高く評価されたことには大きな意味があります。また、眞鍋先生は、プリンストン大学の客員教授や、宇宙開発事業団(NASDA)と海洋科学技術センター(JAMSTEC)による共同事業である地球フロンティア研究システム・地球温暖化予測研究領域長を務めるなど、後進の指導も精力的に行われました。東京大学大学院理学系研究科の大先輩が受賞されたことを心よりお祝い申し上げます。

 

東京大学大学院理学系研究科長・理学部長
星野真弘

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 総務課―

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