DATE2025.10.10 #お知らせ
第15回ハイパー原子核・ストレンジ粒子物理国際会議を
東京大学小柴ホールで開催
2025年9月29日から10月3日にかけて、The 15th International Conference on Hypernuclear and Strange Particle Physics(HYP2025)が東京大学本郷キャンパスで開催されました。主催は東京大学大学院理学系研究科附属クォーク・核物理研究機構(QNSI)、組織委員長は中村哲教授が務めました。HYP国際会議シリーズは、ストレンジネス(ストレンジクォークの持つ量子数)を含むハドロン過程および原子核系に関する理論・実験研究者を一堂に集める会議として1982年にハイデルベルクで始まり、その後3年ごとに日・欧・米を巡回して開催されてきました。近年では、HYP2003(JLab, 米国)、HYP2006(マインツ, ドイツ)、HYP2009(東海, 日本)、HYP2012(バルセロナ, スペイン)、HYP2015(仙台, 日本)、HYP2018(ポーツマス=ノーフォーク, 米国)、HYP2022(プラハ, チェコ)と続いています。
今回のHYP2025には、学生51名を含む計178名が参加し、145件の講演が行われました。プレナリーセッションは小柴ホールで、パラレルセッションは小柴ホールおよび理学部1号館206・207教室で実施され、活発な議論が交わされました。
HYP会議では、ハイパー核のようなストレンジネスを含む量子系、少数系から中性子星までを含む多様な研究が対象とされており、近年では低エネルギーQCDの諸側面、冷・高密度物質、さらには重いフレーバーを含むハドロン・原子核系といった関連分野にも議論が広がっています。会議の中では、近年逝去されたストレンジネス核物理分野の先駆的研究者を偲ぶメモリアルセッションも行われ、2025年1月に逝去された山崎敏光名誉教授の功績について、早野龍五名誉教授が講演を行いました。
最終日に開かれた国際諮問委員会では、次回HYP2028をイタリア・カターニャで開催することが決定され、HYPシリーズのさらなる発展を期して閉会しました。

HYP2025国際会議
(文責:附属クォーク・核物理研究機構長/物理学専攻 教授 中村 哲)

