DATE2024.11.15 #お知らせ
小石川植物園環境整備チームの「ギンナン」活動
〜障害者雇用で働く私たちの活動を知ってもらう〜
理学系研究科附属植物園(本園・日光分園)には、それぞれ障害のある職員で構成される「環境整備チーム」があります。日光分園環境整備チームの活動「日光植物園のD&I宣言〜植物園全体の業務から私たちの『出来る』を見つける」は、2023年度の業務改革総長賞において理事賞を受賞しました。
今回は、夏に開催されたバリアフリー推進オフィス主催の障害のある教職員との意見交換会で議題となった「障害者雇用で働く私たちの活動を知ってもらう」ことの一環として、小石川植物園(本園)環境整備チームが進めている植物園内のイチョウから採れたギンナンを、2024年11月11日(月)に多様性包摂共創センター・伊藤たかねセンター長(ほか2名)へ贈呈する運びとなりました。
ギンナン贈呈の様子(左から、多様性包摂共創センター 伊藤たかねセンター長、バリアフリー推進オフィス 松田雄二オフィス長、ダイバーシティ&インクルージョン推進担当 松井正一副理事)
「小石川植物園の環境整備チームを立ち上げる時に、カリンやギンナン、梅といった実のなる植物の保護を考え、チームで拾った実を来園者に配布することが始まってから十数年が経ちました」とコーディネーターの阿部 紗智子さんは語ります。
贈呈されたたくさんのギンナンを手に、伊藤たかね多様性包摂共創センター長は「どうもありがとうございます。ギンナンの実を配るようにするのはとても大変な作業でしたね」と笑顔で話す場面がありました。環境整備チームからは、ギンナンのほか、ギンナンのカンタン調理法、埼玉福祉会から出版された「仕事に行ってきます15植物園の仕事」が手渡されました。
また、2024年11月28日(木)には、林香里理事・副学長へギンナンを贈呈しました。一つ一つ用意した品を説明して手渡したあと、林理事からはそれぞれについて感想が述べられました。小石川植物園には散歩などでよく行かれるとお話しされていた林理事。「次に植物園で会った時は声をかけてくださいね」と環境整備チームの皆さんに声をかけられ、和やかな雰囲気の中で会が終わりました。
林香里理事への贈呈
川北篤植物園長は「自然の中でいきいきと働く、環境整備チームの活動を広く知っていただく機会となれば嬉しい。いっぽうで、植物園の建物は古く雨漏りなどもある。こうした職員も働く環境自体の整備が進み、活躍できる場が増やせることを期待している」と話します。
小石川植物園環境整備チームの皆さんと(左から阿部 紗智子コーディネーター、佐藤久子コーディネーター、川北篤植物園長)
理学系研究科・理学部では、引き続き障害者の職員の雇用・活動を進めていきます。
発行元:社会福祉法人埼玉福祉会
ISBN:978-4-86596-621-3
今回贈呈された中に「植物園の仕事−勝弘さんの1日」仕事に行ってきますシリーズ<15>があります。環境整備チームで働く勝弘さんの1日が、やさしく読みやすい本となって紹介されています。植物園ではどのような業務が行われているのか、その一端を垣間見ることができる内容です。
(文:武田加奈子)
関連リンク
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Life in Greenプロジェクト(東大基金・小石川&日光植物園)