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理学部ニュース

植物園(日光分園)が2023業務改革総長賞の理事賞を受賞

舘野 正樹(植物園:日光分園長 准教授)

 



上:業務改革総長賞授与式の様子
下:環境整備チームのメンバー

理学系研究科附属植物園日光分園(通称:日光植物園)の環境整備チームが東京大学2023年度業務改革総長賞の理事賞を受賞いたしました。2010年に障害者雇用の一環として発足したこのチームは,「自分たちのできるを見つける」を掲げ,日光植物園の維持と発展に貢献してきました。

発足当時,「障害者にできることがあるのだろうか」という不安から,まずは植物園の園路とトイレの清掃をお願いすることになりました。その成果はすぐに現れ,入園者からもお褒めの言葉をいただくようになりました。ただし,植物の管理については特定の植物についての除草だけにとどまっていました。徐々に除草にも慣れてきた時点で,植物園の目玉であるロックガーデンの除草も担当していただけるようになり,確実に植物園の戦力としての地位を獲得していきました。現在では,花しおり,チャーム,マグネットを製作し販売するまでになっています。

私は環境整備チームができてからの13年間を一緒に過ごしてきました。最初の不安は払拭され,障害があってもできるのだという彼らの熱意と実績によって,職員の意識が明らかに変わったことに驚かされます。

日光植物園は毎年4月1日に開園します。その時期,ハナネコノメという小さな花が人気です。このハナネコノメは環境整備チームの努力によって園内に多く見られるようになったものです。ぜひ,春の日光植物園にお越しください。

 

理学部ニュース2024年1月号掲載

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