理学系研究科・理学部の新たな伝統
Emese Berta(研究支援総括室 特任専門職員)
2023年2月11日(土),第3回Science Cafe Online 2023が開催された。形式は前2回を踏襲しつつも,カメラonでの参加などの新たな試みを加えての実施となった。対象者の地域的な分布を考慮して,開始時間をヨーロッパのタイムゾーンで快適な午前中となる,日本時間19時から21時の間に設定した。
Science Cafe Online 2023ポスター
参加者は,ほとんどが日本在住者だったが,ロシア,パキスタン,インドなど,世界中から参加者が集まった。高校生と大学生がほぼ同数であった。
まずは,地球惑星科学専攻の橘省吾教授による「Samples returned from carbonaceous asteroid Ryugu」を講演いただいた。2019年にはやぶさ2が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った炭素質コンドライトのサンプルを,国際研究チームがどのように収集・分析したかが紹介された。
次の話題は,情報科学科の加藤真平准教授による「Step-by-step towards self-driving cars」と題したものであった。自動運転車に特化したOSの開発方法や,仮想環境での実験の様子などが紹介された。
ありがたいことに質疑応答と最後のDiscussionは大変活発で,すべての質問に答える時間もないほどであった。今後はサイエンスカフェの継続開催だけでなく,SNSやポッドキャストなどを通じて,高校生や大学生が理学に興味を持てる取り組みを企画・実行していきたい。