菅裕明教授の2023年ウルフ賞化学部門受賞が発表されました

後藤 佑樹
(化学専攻 准教授)

 

東京大学大学院理学系研究科化学専攻の菅裕明教授が国際的に権威のあるウルフ賞の化学部門を受賞することが発表されました


菅裕明教授

ウルフ財団(イスラエル)が日本時間の2月8日に2023年のウルフ賞受賞者を発表しました。今年は医学,農業,化学,数学,芸術の5つの部門から8名が受賞しました。化学部門の受賞者には,菅裕明教授・Chuan He教授(シカゴ大学)・Jeffery W. Kelly教授(スクリプス研究所)の3名が選出されました。

今回の受賞決定は,菅教授の「生物活性ペプチドの創製を革新するRNA触媒の開発」に関する業績が認められたものになります。菅教授は,既存のペプチド医薬品開発の常識を覆す「特殊ペプチド創薬」という概念を提唱し,望みの生物活性を示す薬剤候補ペプチドを生み出すオンリーワン技術の開発に成功しました。本技術は,近年隆盛を極めるペプチドを基盤とした中分子医薬品研究の先鞭となりました。実際に関連技術は世界各国の大手製薬企業に技術移管され,社会実装が進んでいます。

ウルフ賞は化学,農業,数学,医学,物理学,芸術の分野で国際的に卓越した業績をあげた科学者および芸術家に与えられる賞です。ウルフ賞化学部門の日本人受賞者は,野依良治名誉教授(名古屋大学),藤田誠卓越教授(東京大学)に続き3人目となります。また,理学系研究科・理学部からは,1985年に日本人初のウルフ賞 数学部門の受賞となった小平邦彦名誉教授のほか,物理学部門では1994年に南部陽一郎博士,2000年に小柴昌俊特別栄誉教授が受賞されています。

授賞式はイスラエルにて2023年6月15日に執り行われる予定です。

 

理学部ニュース2023年3月号掲載

 

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