物理学専攻の佐々木健人助教が第38回井上研究奨励賞を受賞

小林 研介(知の物理学研究センター/物理学専攻 教授)


佐々木健人助教

物理学専攻 小林研究室 助教の佐々木健人氏が第38回(2021年度)井上研究奨励賞を受賞しました。心からお祝いを申し上げます。

同氏は2019年度に慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻において,伊藤公平教授(現 慶應義塾大学塾長)のご指導のもと,博士(工学)を取得しました。受賞の対象となったのは、同氏の博士論文「ダイヤモンド中の窒素-空孔中心を用いた電子スピンと核スピンの検知」です。

本研究において,同氏は,ダイヤモンド中の窒素-空孔(NV)中心を超精密磁場センサとして利用する技術開発を行い,核磁気共鳴(NMR)の感度と分解能を劇的に向上させました。具体的には,測定装置開発,磁場感度の評価,電子スピン密度の定量的な検出,交流磁場計測におけるサブミリヘルツ分解能の検証,単一核スピン感度のNMR等を行いました。特に,ナノスケールでのNMR技術を開発する研究では,単一の炭素核スピンの三次元的な高精度位置決定技術の開発と実証や,室温での単一陽子スピンの検出と量子操作など,世界的に優れた成果を挙げました。これら一連の成果が高く評価され,今回の受賞となりました。

同氏は学位取得後2020年4月に本学助教に着任し,これまでの研究を発展させると同時に,量子センシング技術を物性計測へ応用するという新領域の開拓に着手しています。今後のますますの活躍が期待されます。

 

理学部ニュース2022年3月号掲載

 

トピックス>

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加