真鍋博士ノーベル物理学賞受賞記念の理学部臨時公開講演会開催
升本 順夫（地球惑星科学専攻 教授）
臨時公開講演会当日の様子（講演者：東塚知己准教授）
理学部・理学系研究科の大先輩である真鍋淑郎博士のノーベル物理学賞受賞を記念した臨時公開講演会が2022年2月11日に開催され，小柴ホールからオンライン配信された。
はじめに佐藤薫教授（地球惑星科学専攻）から真鍋先生の研究業績を簡潔にまとめた紹介があり，続いて真鍋先生ご本人からの研究に対する熱い思いが伝わるビデオメッセージが流された。その後，真鍋先生の先駆的な研究により切り開かれてきた研究分野の発展に関する講演が行われた。渡部雅浩教授（大気海洋研究所）は真鍋先生時代のモデルから現在の地球システムモデルまでの変遷について，阿部彩子教授（大気海洋研究所）は過去の地球の気候を紐解く醍醐味について，東塚知己准教授（地球惑星科学専攻）は気候変動に果たす海洋の役割について，最新の研究動向や今後の展望も含めてわかりやすく紹介した。また，これらの講演の合間には，真鍋先生とゆかりの深い本学部卒業生からのメッセージを流すなど，充実した内容となった。
ノーベル賞への関心からか，最高視聴者数は636名（平均500名以上）に達した。また，今回もオンラインツールslidoを利用して質問を受け付け，オンラインならではの気軽さから多くの質問があり，講演者の研究室の大学院生を介して活発な質疑応答が行われた。
本講演会の開催準備，収録，配信は広報室と情報システムチームが協力して行なった。最後に，ビデオメッセージ作成にご協力下さった方々，講演会をご視聴下さった皆様をはじめ，本講演会開催にご助力いただいた皆様に深く感謝いたします。
理学部ニュース2022年3月号掲載