山田鉄兵教授が第18回日本学術振興会賞を受賞

長谷川 哲也(化学専攻 教授)


山田鉄兵教授

化学専攻の山田鉄兵教授が,「熱応答性分子科学を用いた熱化学電池の創成」に関する業績で,第18回(2021年度)日本学術振興会賞 (JSPS PRIZE)を受賞されました。この賞は,学術上特に優れた成果を上げたと認められる45歳未満の若手・中堅研究者に贈られるものです。

山田教授は,熱化学電池という熱電変換素子に熱応答性の分子科学的手法を導入しました。シクロデキストリンと三ヨウ化物のホスト−ゲスト反応を利用して熱化学電池のゼーベック係数が向上することを発見した(周 泓遥(現・特任助教)との共同研究)のを皮切りに,下限臨界溶液温度(LCST)相転移,プロトン共役電子移動反応,金属錯体とミセルとの相互作用など多岐にわたる分子科学的手法を導入することで,熱化学電池のゼーベック係数(単位 温度差あたりの起電圧)が向上することを実証しました。その結果,p型・n型ともに高いゼーベック係数を達成しました。これらの研究は熱化学電池の性能向上に大きく寄与したことに加え,錯体化学や分子集合科学の進展に貢献しました。

ご受賞をお祝い申し上げるとともに,山田教授の益々のご活躍を祈念しております。

 

理学部ニュース2022年3月号掲載

 

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