東大理学部 高校生のための冬休み講座2021 Online
飯野 雄一(広報室長/生物科学専攻 教授)
理学部では例年冬休みの時期に高校生向けの講演会を開いている。今回は昨年に引続きオンラインでの開催とし,2021年12月26日(日)と27日(月)に開催した。小柴ホールより理学部YouTubeチャネルに配信し,slidoによりリアルタイムで視聴者から質問を受けつけ,補助の大学院学生が質疑応答を仲介して行われた。
当日の様子。生物学科太田博樹教授 |
初日は,地球惑星物理学科・地球惑星環 境学科三浦裕亮准教授による「全球気候モデルで表現する地球の気候」,素粒子物理国際研究センター寺師弘二准教授による「量子コンピュータで迫る素粒子の世界」,情報科学科 高前田伸也准教授による 「コンピュータのこれから」,2日目は,天文学科 田村元秀教授による「もうひとつの地球 ~太陽系外惑星の世界~」,生物学科 太田博樹教授による「古代DNAから見たサピエンス全史」,化学科 竹内雅宜助教による「化学の力で生物のしくみを解明する ~分析化学ってどんな研究分野?~」,の6講演を配信した。特に最初の講演は眞鍋淑郎博士のノーベル賞記念と位置づけ, 受賞となった業績を紹介しつつ最近の発展までが紹介された。全体に広範な分野をカバーしつつも相補的に関連した構成となり,高校生を中心とする視聴者が知的好奇心を大いに刺激された様子がアンケート結果からも伺えた。休日を含む配信であったが広報室と情報システムチームが協力して行なった。視聴いただいた皆様と,さまざまにご助力いただいた皆様に深く感謝したい。
理学部ニュース2022年1月号掲載