理学部諮問会が開催されました

 山本 智(副研究科長/物理学専攻 教授)

2021年3月17日(水)に理学部諮問会が開催された。諮問会は,さまざまな分野でご活躍の先生に理学部の現状と課題,および,将来の方向性についてご意見を伺う貴重な機会として毎年開催している。2020年度は新型コロナ感染症の拡大に直面し,書面で意見を伺う形式での開催となった。今年度も緊急事態宣言下であることから,オンラインでの開催となった。別表にある委員の先生には,ご多忙の中,全員に参加していただくことができた。

 諮問会委員名簿(敬称略)
阿形清和(自然科学研究機構基礎生物学研究所長)
内永ゆか子(NPO法人J-win・理事長)学時代以来用川合眞紀(自然科学研究機構分子科学研究所長)
長谷川眞理子(総合研究大学院大学・学長)
花輪公雄(東北大学・名誉教授)
林正彦(日本学術振興会本研究連絡センター長)

諮問会は長谷川眞理子委員(総合研究大学院大学・学長)を議長として進行していった。会議では,星野真弘研究科長から理学部の現状,研究の卓越性,社会貢献の在り方について,また,飯野雄一副研究科長から広報活動について,大越慎一副研究科長から教育・研究の国際化について,川北篤教務委員長から学部大学院教育について,河野孝太郎男女共同参画室長から男女共同参画の取り組みについて,高橋嘉夫研究科長補佐から学生相談室・キャリア支援室について,それぞれ報告をした。これらに対して,委員の先生は時に説明途中からも質問されるなど,全般的に活発な議論と意見交換がなされた。

その中の一つが財務のことであった。運営費交付金,競争的資金以外に財源の多様化を進めることの重要性を踏まえ,その一つの方策として東京大学基金などを通して広く寄付を募る活動をもっと宣伝し充実させるべきだというご提言をいただいた。学生支援を含むさまざまな施策を自律的・継続的に行うためにも,もっと貪欲にこのような活動を推進すべきで,そうしなければ長い目で見てグローバルには勝てないと背中を押していただいた。 その際に,専門のコンサルタントを活用すべきというご提案もいただいたので,今後,本部とも連携して進め方を考えていく必要がありそうである。

また,女性の教員が依然として少ないのも議論になった。優秀な教員を確保するためには,海外の大学で見られるように家族の職まで考えるようなやり方が必要ではないかというご意見や,プライベートを犠牲にすることが当然のような環境を東京大学が率先して変えてほしいという意見もいた だいた。

このほかにも,大学院生の経済支援と学位プログラムの在り方,GSC(Global Science Course)やGSGC(Global Science Graduate Course)などのグッドプラクティスの横展開など種々活発に議論が行われ,予定時間の3時間を30分ほど超過して終了となった。理学部・理学系研究科のさまざまな活動を総じて評価していただき,同時に率直な意見や提言をいただけたことはとてもよかったと思う。一方で,重たい課題も与えられたので,それらを受け止め,どう実現に向けて動くかが問われていると言える。

理学部ニュース2021年5月号掲載



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