家族で体験 理学のワンダーランド in ホームカミングデイ2025
榎本 和生(広報委員長/生物科学専攻 教授)


講演の様子:(上)馬場彩准教授(下)升本順夫教授
理学系研究科では,東京大学ホームカミングデイ開催時に「家族で体験 理学のワンダーランド」として,講演会を開催している。卒業生にご家族でご参加いただき,子どもたちに理学の魅力に触れてもらうことを目的とした企画である。今年度も2025年10月18日(土)に,小柴ホールでの現地参加とYouTube理学部チャンネルでのライブ配信とのハイブリッド形式で開催した。
大越慎一研究科長の挨拶に続いて,物理学専攻の馬場彩准教授より「目には見えない熱く激しい宇宙を『見て』みよう」とのタイトルで講演があった。馬場准教授がクイズを交えて進行し,会場全体が手を挙げて参加するなど,大いに盛り上がった。後半は,地球惑星科学専攻の升本順夫教授より「熱帯の海で起こっていること」とのタイトルで講演があった。大気と海洋の関係を擬人化して解説する升本教授に,参加者は興味深く耳を傾けていた。両講演の後には質疑応答の時間が設けられ,会場とオンラインから質問が寄せられた。特に子どもたちの積極的な質問姿勢が印象的で,企画の趣旨どおり,理学への好奇心を刺激する有意義な機会となった。
本会には現地参加者が78名,ライブ配信の視聴数は443,オンデマンド視聴回数は376回にのぼった。アンケート結果からは,小学校高学年に加え,小学校低学年や中学生も家族で参加していたことが確認され,講演内容に対しては参加者全員から高い満足の声が寄せられた。
参加された皆様,講師の先生方,そして開催準備から当日の運営までご協力いただいた皆様に,心より感謝申し上げたい。

