理学のタマゴ 
「星を眺めて理(ことわり)を探す」

直川 史寛(物理学専攻 博士課程3年生)
出身地:奈良県
出身高校:奈良高等学校
出身学部:東京大学理学部物理学科
Q. 高校生におすすめする本や教科書は?
A. 『宇宙は何でできているのか?』村山 斉(著)
物理学者を目指したきっかけの一つです。冒頭にIPMU という東大の研究所が登場しますが,今はたまに研究で訪れています。少し夢が叶った?ちなみに僕の本は著者のサイン入!
Q. 心の師匠は?
A. 本田 圭佑さん
2010年南アフリカW杯での本田選手の言動は,強烈な印象として残りました。どれだけ難しい挑戦でも最善の準備と努力をして,最後までやり抜くことの大切さを学びました。
Q. 東大理学部のいいところはここ!
A. 宇宙のすべて (過大表現) に出会えるところ!
流石に「すべて」は言いすぎですが,多様な分野の研究者や研究内容に出会えることです。理系分野だけでなくキャンパス内に人文系の学問や専門家がありふれていることも贅沢な環境だと思います。
Q. 研究で一番悔しかったことは?
A. 結構時間を費やしたが成果にならなかった時
それなりに労力を費やしてみたものの形にならない時は悲しいですね。けれど,その時のアイデアや勉強したことがのちのち役に立つこともあります。
Q. 今と違う研究をするとしたら,どんな研究に興味がありますか?
A. 人類学・平和構築
宇宙の起源と同じく,自分の起源も気になります。あと,どうすれば平和な世界が築けるかは人生を費やすに値するテーマだと思います。
Q.趣味はなんですか?
A. 007シリーズ
ジェームズ・ボンドに憧れています。銃は使いませんが。機会があれば英国に住んでみたいです。
Q. 自分は運がいいと思う?
A. かなりいいと思います
幸運なことに,今もまだ小さい頃に抱いた夢の途上にいます。実力だけでここまで来られたとは思えません。
Q. インスピレーションの源は?
A. 色々と試行錯誤すること
星を見るのが好きで,自分で望遠鏡やカメラを操作することがよくあります。天体観測に限りませんが実際に手を動かして何かを試行錯誤する経験が,アイデアの源になっているような気がします。
Q. 得意なことはなんですか?
A. 地道に続けること
人があまりやらないことに興味を持って,ひっそりと続けるのが得意です。往生際が悪いだけかもしれません。
Q. 10年後,自分はどうなっていると思う?
A. 任期なしの研究者
有言実行!と期待して書いておきます。
学部1年の頃,東京で天体観測を始めた頃のスケッチ。街明かりの強い東京の夜空でも,口径 6 cm の小さな望遠鏡のレンズの中にたくさんの星が輝いていた。シュミレーションソフト Mitaka (Mitaka Plus)と見比べ,星の名前や番号を調べた
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