小石川植物園 環境整備チームの「ギンナン」活動
武田 加奈子(広報室 特任専門職員)

青の揃いのユニフォームを着た,小石川植物園・環境整備チームの皆さんと(後列左から阿部 紗智子コーディネーター,佐藤久子コーディネーター,川北篤植物園長)
理学系研究科附属植物園(本園・日光分園)には,障害のある職員で構成される「環境整備チーム」がある。日光分園環境整備チームの活動「日光植物園のD&I宣言〜植物園全体の業務から私たちの「出来る」を見つける」は,2023年度の業務改革総長賞において理事賞を受賞していた。
今回は,夏に開催されたバリアフリー推進オフィス主催の障害のある教職員との意見交換会で議題となった「障害者雇用で働く私たちの活動を知ってもらう」ことの一環として,小石川植物園(本園)環境整備チームが進めている植物園内のイチョウから採れたギンナンを,2024年11月11日(月)に多様性包摂共創センター・伊藤たかねセンター長(ほか2名)へ, 11月28日(木)には林香里理事・副学長へと贈呈する運びとなった。ギンナンのほかにも,ギンナンのカンタン調理法や埼玉福祉会から出版された「仕事に行ってきます⑮植物園の仕事」を準備して手渡した環境整備チーム。「小石川植物園の環境整備チームを立ち上げる時に,カリンやギンナン,梅といった実のなる植物の保護を考え,チームで実を来園者に配布することが始まってから十数年が経ちました」とコーディネーターの阿部 紗智子さんは語った。川北篤植物園長は「自然の中でいきいきと働く,環境整備チームの活動を広く知ってもらう機会となれば嬉しい。いっぽうで,植物園の建物は古く雨漏りなどもある。こうした職員も働く環境自体の整備が進み,活躍できる場が増やせることを期待している」と総括した。
理学系研究科・理学部では,引き続き障害者の職員の雇用・活動を進めてまいります。