理学部防災訓練開催報告
赤﨑 公一(自衛消防隊副隊長/経理課長)
防災訓練当日の様子
2023年10月13日(金)に理学部防災訓練を実施し,避難訓練には教職員・学生など983人が参加した。コロナ禍以降,参加人数を制限して実施してきたが,昨年度より全構成員を対象としている。
二時限目の終了後12時00分,緊急地震速報のチャイム音を合図に避難訓練が開始された。身の安全を確保する初期行動を取ったのち,避難を指示するアナウンスが全館に放送された。前回訓練より放送音声は日・英2言語のデータを用意し,より多くの構成員に正確な避難指示が行えるよう改善を行っている。
化学専攻では,並行して独自に火災の発生を想定した訓練を行った。スモークマシンを使用し,館内の非常ベルを鳴動させた。
避難指示を受けた教職員・学生は,ヘルメットを被り,オレンジ色ののぼりを目印に指定された避難場所に退避した。目印として研究室名を表示したカードを掲げるなど,積極的な工夫を行うグループも目立った。
安田講堂前の一次避難場所では,各専攻・号館災害対策部から理学系災害対策本部に避難状況の報告を行っている間,佐藤薫副研究科長(環境安全管理室長)から避難した構成員に向けて,大規模災害発生時の東京大学・理学系研究科の対応方針等について説明があった。すべての専攻等からの報告完了後,大越慎一研究科長より講評が行われ,訓練が終了した。
理学系研究科では,当訓練の実施のほか安全マニュアルや防災行動マニュアルを独自に作成し配布することで,教職員および学生の防災意識の向上に努めている。訓練後には構成員にアンケート調査を行い,課題点の洗い出しを行ってきた。今後もより良い防災体制を目指し改善を行っていきたい。