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Press Releases

DATE2023.06.29 #Press Releases

世界初!129億年前の初期宇宙で巨大ブラックホールの住む親銀河を検出

 

――すばる×JWSTで銀河・巨大ブラックホールの黎明期に迫る――

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU

東京大学大学院理学系研究科

愛媛大学

国立天文台

 

発表概要

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)のXuheng Ding (シューヘン ディン) 特任研究員とJohn Silverman (ジョン シルバーマン) 教授、北京大学カブリ天文天体物理研究所(PKU-KIAA)の尾上匡房(おのうえ まさふさ) カブリ天体物理学フェローを中心とし、東京大学大学院理学系研究科、愛媛大学、国立天文台の研究者らが参加する国際共同研究チームは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST) を用いて129億年前の宇宙に存在するクェーサー2天体を観測し、中心に活動的な巨大ブラックホールが潜む銀河の姿を初期宇宙で初めて捉えることに成功しました。本成果は近傍宇宙で知られる銀河と巨大ブラックホールとの密接な相関関係の起源を探る上で、非常に重要な進歩と言えます。また、観測されたクェーサーは共にすばる望遠鏡によって発見された初期宇宙で代表的な明るさの天体で、世界有数の広視野探査能力を誇るすばる望遠鏡と世界最先端のJWSTの強力な組み合わせによって実現した成果です。現在も続く研究チームのJWST観測からは今後も更なる研究の進展が期待されます。

本研究成果は、英国の国際学術誌「Nature」のオンライン版に英国夏時間2023年6月28日付で掲載されました。

 


図:JWSTの近赤外線カメラ NIRCam(波長3.56 マイクロメートル) で観測したクェーサー HSC J2236+0032

 

本プレスリリースには 、天文学専攻の柏川 伸成教授、嶋作 一大准教授および天文学教育研究センターの河野孝太郎教授が参加されています。

 

詳しくは、カブリIPMU のホームページをご覧ください。