2022/02/22

トンボの幼虫から成虫への変態に必須な遺伝子群の同定に成功

-昆虫の変態を制御する転写因子の新たな機能を解明-

 

産業技術総合研究所

東京大学大学院理学系研究科

東京農業大学

 

概要

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門生物共生進化機構研究グループ 二橋 亮 主任研究員、森山 実 主任研究員、深津 武馬 首席研究員(東京大学大学院理学系研究科 教授(兼任))は、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士後期課程(当時)の奥出 絃太 元産総研技術研修員(現 国立遺伝学研究所生態遺伝学研究室 日本学術振興会特別研究員)、学校法人 東京農業大学 生命科学部 矢嶋 俊介 教授、生物資源ゲノム解析センター 川原(三木) 玲香 元博士研究員と共同で、トンボが幼虫から成虫への変態に必要な遺伝子群を解析し、重要な3種類の転写因子を同定した。その中の一つで他の昆虫の「さなぎ」の形質を決定する転写因子が、さなぎの時期を持たないトンボでは、幼虫の形質を作り出す遺伝子と成虫の形質を作り出す遺伝子の両方をコントロールしていることを発見した。これは、昆虫の多様性を担う変態を解明する重要な成果である。

なお、この研究成果は、2022年2月21日(米国東部時間)の週に米国の学術誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」(米国科学アカデミー紀要)にオンライン掲載される。

図:アオモンイトトンボの幼虫(ヤゴ)と成虫:変態によって形質が大きく変化する

 

詳細については、産業技術総合研究所 のホームページをご覧ください。

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―