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Press Releases

DATE2021.05.27 #Press Releases

リュウグウで最も原始的な岩石を発見

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プレスリリースの概要

小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに接近した際に撮影した熱赤外カメラ(TIR)および光航法カメラ(ONC)の高解像度画像を解析した結果、超高気孔率のボルダー(転石)の集団が発見されました。これらのボルダーは水に浮くほど軽い。
リュウグウは、太陽系初期の塵が集まってできたフワフワした小惑星で、その後、熱進化や圧縮などの過程を経て形成されたと考えられています。この母天体は後に衝突で破壊され、その破片が再び蓄積されて小惑星になったと考えられています。しかし、プラネテシマルはこれまで一度も目撃されたことがないため、本当に存在したのか、どのような姿をしていたのかは、惑星形成過程を理解する上で最大の課題のひとつです。今回発見されたボルダーは、太陽系の惑星誕生のきっかけとなったふわふわしたプラネテシマルの姿を最も色濃く残す物質であると考えられています。
また、「はやぶさ2」に搭載されたすべての科学機器でリュウグウの表面を調べたデータから、超高気孔率ボルダーと同じような物質の破片が小惑星表面に分布しており、「はやぶさ2」が採取したサンプルに含まれている可能性があることがわかりました。今回発見されたような超高空げき率を持つ原始的な物質が採取されたサンプルからも見つかれば、リュウグウの母天体の形成と進化の歴史が明らかになるとともに、太陽系形成過程の初期段階における惑星小体の形成の証拠となります。

図1 :発見された高気孔率ボルダーのTIR画像(a、b)とONC画像(c、d)(ホットスポット領域を赤で示す)。右の画像は左の画像を拡大したもので、ONC画像(d)では、ホットスポット付近の転石を白い線で囲んでいます。これらの転石は空隙率が非常に高い可能性があります(©Sakatani et al.、2021より)。

本研究には、杉田誠司教授(理学系研究科・地球惑星科学専攻)、橘省吾教授(理学系研究科・宇宙惑星科学機構)、諸田智克准教授(理学系研究科・地球惑星科学専攻)、趙雄一郎助教(理学系研究科・地球惑星科学専攻)、湯本倖生大学院生も協力しています。

プレスリリースの全文は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページをご覧ください。

発表内容


掲載誌

ネイチャー・アストロノミー

タイトル
(162173)リュウグウの異常な多孔質岩、母天体からの始原物質か?
著者名
坂谷直樹*、田中慎一郎、岡田武史、福原俊彦、リュウ、杉田晋一郎、本多亮太、諸田拓也、亀田慎一郎、横田裕一郎、巽英明、湯本和彦、平田晃一、三浦敦子、甲山哲也、H.平田、三浦、甲山、泉州、島木、新井、滝田、出村、関口、T. G. ミュラー、A. ヘーガーマン、J.Biele、M. Grott、M. Hamm、M. Delbo、W. Neumann、M. Taguchi、Y. Ogawa、T. Matsunaga、T. Wada、S. Hasegawa、J. Helbert、N. Hirata、R.野口、山田雅史、鈴木啓介、本田忠節、小川慶一郎、早川正樹、吉岡和也、松岡昌宏、趙祥肇、澤田秀樹、北里欣也、岩田剛典、阿部正樹、大竹正人、岩田稔、M.阿部正樹、大竹正人、松浦祥太、松本圭佑、野田裕彦、石原慶一郎、山本和彦、樋口明彦、並木伸行、小野剛、斎木毅、今村秀樹、高木宏、矢野秀樹、今村雄一郎、今村秀樹、高木宏、矢野秀樹、今村雄一郎、今村雄一郎高木、矢野秀樹、白井健一郎、岡本千晶、中澤聡、飯島靖人、荒川雅史、和田一浩、門野忠昭、石橋賢一郎、照井文彦、菊地成孔、T.小川直樹、三益康弘、吉川和彦、高橋忠彦、武井嘉浩、藤井昭彦、竹内宏、山本祐輔、廣瀬千尋、細田聡、森鴎外、T.島田、ソルディーニ、月崎里美、尾崎将2、立花誠、池田浩、石黒真理、薮田秀樹、吉川雅史、渡辺聡、津田陽子。
DOI

10.1038/s41550-021-01371-7

URL

https://www.nature.com/articles/s41550-021-01371-7