search
search

Press Releases

DATE2026.06.09 #Press Releases

歯石DNAから読み解く、過去の日本人と口腔内微生物の関わり

ー江戸時代のお歯黒痕跡と歯周病関連古細菌の系統分布に着目ー

発表概要

東邦大学医学部法医学講座の水野文月准教授、東京大学大学院理学系研究科の栗山佑基大学院生、植田信太郎名誉教授、大橋順教授らの研究グループは、江戸時代を中心とする日本列島古人骨の歯石に残されたDNAを解析し、過去の口腔内マイクロバイオームの特徴を明らかにしました。古人骨の歯石には、当時の口腔内微生物をはじめとするさまざまなDNAが残されており、過去の生活や健康状態を知る手がかりとなります。

本研究では、古人骨由来歯石と現代歯石に含まれる口腔内微生物の違い、地域差、縄文時代と江戸時代の間にみられる一部の細菌系統の違いを確認しました。さらに、歯周病関連古細菌M. oralisの系統解析により、お歯黒痕跡が報告されていた女性個体に由来するM. oralisは、いずれも同一クレードに含まれることが示されました。

成果は、歯石中の微生物DNAが、過去の人々の食生活、地域性、文化習慣、人と微生物の関係の歴史を検討する新たな手がかりとなることを示すものです。

 

歯石DNAから読み解く、過去の口腔内マイクロバイオーム

関連リンク

東邦大学 

発表雑誌

雑誌名
Scientific Reports
論文タイトル

Insights into demographic and cultural influences on the oral microbiome from historical Japanese dental calculus