DATE2025.09.09 #Press Releases
オンチップテラヘルツポンププローブ分光系の開発と超伝導体への応用
―超高速電流により量子物質制御を実現する新たな手法―
発表概要
東京大学低温科学研究センターの島野亮教授(兼:同大学大学院理学系研究科物理学専攻 教授)、関口文哉特任助教、同大学大学院理学系研究科物理学専攻の吉川尚孝助教、吉岡大地大学院生(研究当時)らの研究グループは、物質が電流あるいは電場に対して示す超高速かつ非線形な応答をチップ導波路上で観測可能なオンチップ型のテラヘルツポンププローブ分光の手法を開発しました。研究グループは、同手法を超伝導体に応用し、電流パルスを超伝導体に注入した際に生じる状態の変化をピコ秒(1兆分の1秒)の超高速領域で観測することに成功しました。今回の結果は、超伝導体を用いた超高速のエレクトロニクス応用に向けて有益な知見を与えることが期待されます。また開発した計測手法は、今後さまざまな量子物質に適用することが可能な技術として注目されます。
研究成果は、2025年9月9日に、米国化学会の国際学術誌「Nano Letters」にオンライン掲載されました。

図:オンチップテラヘルツポンププローブ分光法のイメージ

