DATE2025.01.30 #Press Releases
相模湾におけるクモヒトデ綱(棘皮動物門)の 標本データを包括的に整理し公開
発表概要
本研究では、広島修道大学人間環境学部、東京大学大学院理学系研究科、東京都立大学都市環境科学研究科の研究チームが、相模湾で2005年から2021年にかけて収集されたクモヒトデ類(ウニやナマコの仲間の棘皮動物)の標本696点を整理し、108種に同定しました。標本は、採集地点や日付、深度などの詳細情報を含み、標準化された形式で公開されています。これらのデータは、海洋生態系の研究や環境指標としての活用が期待され、GBIFポータルを通じてオープンアクセスで提供されています。本研究は、継続的な標本収集が海洋生物多様性の理解に重要であることを強調し、標本に基づくデータの信頼性と拡張性を示すこととなります。また、本論文はオーシャンショット研究助成事業で助成を受けた「アジア太平洋生物多様性への全ゲノムアプローチ」の成果です。
本研究成果は2025年1月30日に日本生態学会Wileyの発行する国際誌『Ecological Research』で公開されました。
なお、本研究には、三崎臨海実験所の幸塚久典技術専門職員が参加しています。
発表雑誌
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雑誌名 Ecological Research論文タイトル