DATE2024.10.17 #Press Releases
タンパク質量の24時間リズムに関与する分解制御因子を発見
発表概要
東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 増田周作 大学院生(研究当時)、公益財団法人 東京都医学総合研究所 倉林伸博主席研究員、吉種光プロジェクトリーダー(東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 准教授兼任)、東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻深田吉孝教授(現、東京大学名誉教授)らは、タンパク質量の24時間リズムに関与する分解制御因子を発見しました。概日時計は、食事や睡眠といった一日の中のさまざまな活動に合わせて生理機能を制御し、各機能に関与する生体分子の量を時刻に応じて変動させます。
本研究では、生理機能の概日リズムに重要な時計タンパク質DBPが、2つのE2酵素とE3リガーゼTRAF7により分解されていることを明らかにしました。本研究成果は、タンパク質が特定の時刻に向かって蓄積した後、どのような分解制御によって減少するのかについて示唆を与えるものであり、概日時計によるタイムリーな制御を支えるメカニズムの理解に重要な成果といえます。
この研究成果は2024年10月8日(火)(日本時間)に米国科学誌「Communications Biology」のオンライン版に掲載されました。
図:本研究の概要
関連リンク:東京都医学総合研究所
発表雑誌
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雑誌名 Communications Biology論文タイトル