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受賞・表彰

DATE2023.02.17 #受賞・表彰

「革新分子技術」総括寄付講座が化学コミュニケーション賞2022審査員特別賞(団体)を受賞

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総括プロジェクト機構・理学系研究科化学専攻の「革新分子技術」総括寄付講座が、(一社)日本化学連合の「化学コミュニケーション賞2022審査員特別賞(団体)」を受賞されました。授賞題目は、電顕映像を通して伝える「目で見る化学」、です。同講座とその母体となる化学専攻で20年にわたり行われてきた、先端科学研究を化学コミュニケーションのツールとして活用する活動が評価されました。

同講座の主な動画リンク
https://moltech.jp/ja/youtube

分子の動きを目で見てみたい。人々の持つこの夢を実現すべく、同講座は単分子原子分解能時間分解電顕法(SMART-EM)という手法を開拓して「映像分子科学」ともいうべき研究分野を探求してきました。本年度の科学技術映像祭の顕彰を受けた「結晶ができる瞬間をカメラで捉えた!」という教育映画をはじめ、分子のシャトル運動の高速撮影、濃青色量子ドットのダイナミックな挙動の映像など、最先端科学をYouTubeや映像媒体として国内外に発信されています。また代表者である中村特別教授とご友人との、科学と音楽を通じた関わりを描いたドキュメンタリー映画「分子の音色-A scientist and a musician–」が東京、大阪、名古屋の劇場で公開されたことも、本学理学部としては稀有のことかと思います。これらの映像を通して、研究者の感動を巷の人々と分かち合うことによって、中高校生から一般社会人に至る幅広い層の人々の注目を集めました。また研究成果を記載した学術論文も世界で幅広く読まれ、学術論文自体が「化学コミュニケーション」のツールになることを示しました。

同講座では理科離れに一石を投じるべく、最先端科学と科学教育の橋渡しをする「映像分子科学」の展開を続けておられると聞いています。研究と教育の両面での同講座のご発展をお祈り申し上げます。

化学コミュニケーション賞2022
https://www.jucst.org/award.php

(文責:化学専攻 教授 大越 慎一)