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受賞・表彰

DATE2022.09.26 #受賞・表彰

中山北斗助教が日本植物学会奨励賞を受賞

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中山北斗助教

 


 去る9月18日、京都で開かれた日本植物学会大会において、理学系研究科生物科学専攻の中山北斗助教が、奨励賞を受賞しました。中山博士は2010年に本専攻から博士号を取得後、京都産業大学、そしてUniversity of California, Davis校においてそれぞれポスドクを務め、2019年から本専攻発生進化研究室の助教として着任されました。この間に中山博士は、アスパラガス属が茎を変形して作る、まるで葉のような「仮葉枝」の形成メカニズムとその進化機構、アブラナ科の一種が水中葉と気中葉を作り分ける制御機構、そしてトマトの品種間で見られる葉形態の違いをもたらす遺伝的背景などを、次々と明らかにしてこられました。一貫しているのは、非モデル植物に見られる葉の形態の多様化のメカニズム解明ですが、その手法は多岐にわたり、まさに八面六臂の活躍です。本専攻に着任されてからは、日本では本研究科附属植物園と京都府立植物園のみが栽培する希少な植物・アンボレラを使って、被子植物の葉の形態形成の根幹をなす遺伝子ネットワークを抽出しようと尽力されています。今回、日本植物学会から奨励賞を授与されたのも、こうしたこれまでの業績と今後の研究展望とを背景として、学会からも今後を嘱望されたためでしょう。現在は日本学術振興会の特別プログラムにより一年間の米国留学中ですが、来年度は帰国の予定です。さらなるご活躍を期待しています。

日本植物学会賞
https://bsj.or.jp/jpn/members/information/202219.php

 

(文責:生物科学専攻 教授 塚谷 裕一)