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プレスリリース

DATE2022.09.09 #プレスリリース

ベイズ推定でメスバウアースペクトル自動解析に成功

- プロの技術を全ての人に -

 

東京大学大学院新領域創成科学研究科

東京大学大学院理学系研究科

高輝度光科学研究センター

概要

東京大学大学院新領域創成科学研究科、同大学院理学系研究科、高輝度光科学研究センター(JASRI)は、物質・材料研究機構と共同で、鉄を含む化合物や合金の物性評価に広く用いられているメスバウアー分光のスペクトルにおいて、価数や配位状態などの化学状態や磁性を評価するパラメータを自動的に推定できる新しい解析方法の基本原理に開発に成功しました。

この手法の開発により、メスバウアー分光の経験の浅い研究者・技術者でもスペクトルの解析ができるようになります。また、核磁気共鳴や摂動核相関法のスペクトル解析においても、自動化に向けた道を拓くことができました。

今回の研究成果は、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の森口椋太氏(修士課程2年生)、同大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻の片上舜助教、岡田真人教授(同大学院理学系研究科物理学専攻 兼担)、高輝度光科学研究センターの筒井智嗣コーディネーター、水牧仁一朗コーディネーター、物質・材料研究機構の永田賢二主任研究員らの共同研究によるもので、2022年9月7日付けで日本物理学会英文誌 「Journal of Physical Society of Japan」のオンライン版に掲載されました。

 

図:メスバウアースペクトルとベイズ推定を用いた自動解析の結果

 

詳細については、東京大学大学院新領域創成科学研究科 のホームページをご覧ください。