2021/12/23

関華奈子教授が第38回井上学術賞を受賞

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関華奈子教授


地球惑星科学専攻の関華奈子教授が、第38回井上学術賞を受賞されました。

関教授は、惑星から宇宙空間へ大気がどのように流出するか研究してきました。太陽系の惑星は、太陽から噴き出す高速の太陽風に絶えずさらされており、惑星大気はその影響を受けながら流出します。関教授は、人工衛星のデータや数値実験を組み合わせ、地球大気がどのように太陽風の影響を受けて流出し、地球から離れた宇宙空間である地球磁気圏を輸送されるか明らかにしました。これらの成果は、大気散逸の新しい理解をもたらす重要な発見であり、地球磁気圏物理だけなく、広く惑星科学にインパクトを与えています。さらに、関教授は研究対象を地球周辺の宇宙環境だけでなく、火星等の地球以外の惑星周辺環境にまで広げて、研究活動を行ってきました。近年は、大気を持つ地球型惑星、特に地球、火星、金星の比較に基づいて、宇宙空間への大気散逸と内部磁気圏の形成に、惑星がもつ固有磁場強度が与える影響を明らかにする研究に取り組み、多くの成果をあげています。また、研究を遂行するにあたり、ジオスペース探査計画ERG、NASAの火星探査計画MAVENなど様々な宇宙科学ミッションに参画して、国際共同研究を進め分野を牽引されてきました。これらの惑星大気・宇宙環境に関する一連の研究は全く新しいものであり、世界的に高い評価を得ています。この度の井上学術賞受賞を心よりお祝い申し上げます。

第38回井上学術賞
http://www.inoue-zaidan.or.jp/b-01.html?eid=00049

(文責:地球惑星科学専攻 教授 今田晋亮)

 

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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