2021/09/15

濡木理教授が第26回慶應医学賞を受賞

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濡木理教授  


生物科学専攻の濡木理教授が、医学界で顕著な業績を挙げ優れた貢献を果たされた研究者に授与される慶應医学賞を受章されました。心よりお慶び申し上げます。

濡木教授は、構造生物学の世界的トップランナーとして、生体内で重要な機能を担う様々なタンパク質、核酸の立体構造を世界に先駆けて解明してきました。アミノアシルtRNA合成酵素をはじめとするtRNA関連酵素、および、近年ゲノム編集ツールとして脚光を浴びているCRISPR-Cas9といったタンパク質-核酸複合体の構造解析により、タンパク質と核酸が協働して機能する精緻な分子メカニズムを解明しました。さらに、イオンチャネルやトランスポーター、Gタンパク質共役型受容体などの様々な膜タンパク質の構造解析により、多彩な膜輸送メカニズムの解明にも成功してきました。濡木教授は脂質キュービック法やX線自由電子レーザー、クライオ電子顕微鏡など最先端技術を駆使することにより、これらの難しい課題を解決してきました。これらの基礎研究の成果は、創薬や疾患治療への応用にも直結しており、生命科学の多岐にわたる分野において大きなインパクトをもたらしています。濡木教授は、「基礎の基礎は応用」をモットーにゲノム編集の「モダリス」、構造解析の「キュライオ」といった創薬ベンチャーを立ち上げ、基礎研究の成果の社会実装にも精力的に取り組んでおり、今後の益々のご活躍が期待されます。

慶應医学賞

https://www.ms-fund.keio.ac.jp/prize/

(文責 : 先端科学技術研究センター  教授  西増弘志)

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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