DATE2021.07.02 #受賞・表彰

合田圭介教授が2021年度衞藤細矢記念賞を受賞

合田圭介教授

化学専攻の合田圭介教授が公益財団法人双葉電子記念財団より衞藤細矢記念賞を受賞されました。本賞は、日本の電子技術産業の先駆者として双葉電子工業株式会社を設立した衞藤五郎氏と細矢禮二氏が、日本の科学技術の振興の一助ともなり、志を抱く人たちの鼓舞激励ともなる様な助成機関の設立をしたいと言う主旨から1986年に財団を設立、日本の自然科学・技術に関する学術及び産業社会における基盤技術の研究・開発・産業振興などの面で顕著な功績のあった個人や団体を表彰する賞です。

この度、合田圭介教授が本学にてレーザーを用いた革新的な超高速分子イメージング法と超高速分子分光法の創出と膨大な高次元データから仮説を導き出すことで、未知なる生命現象の発見、機能解明、応用展開を可能とするデータ駆動型の研究を行っており、生物学及び医学に大きなインパクトを与えるこれまでの研究実績が高く評価されました。具体的には、2018年にCell誌で発表したインテリジェント画像活性細胞選抜法、2019年にScience Advances誌で発表したラマン・フローサイトメトリー、2020年にNature Communications誌で発表した、ラマン画像活性細胞選抜法などの高速細胞分析手法が評価されました。また、これらの手法を用いた近年の合田教授の新型コロナウイルス感染症関連血栓症の研究は社会的に意義の高いものであり、大きな期待を寄せております。また、インテリジェント画像活性細胞選抜法を事業化するために創業したベンチャー企業である株式会社CYBOを通じた産業への貢献も高く評価されました。

本学からは、2018年に萩谷昌己教授（大学院情報理工学研究科）、2019年に横井秀俊名誉教授（生産技術研究所）が本賞を受賞しております。

ご受賞をお祝い申し上げるとともに、合田圭介教授の益々のご活躍を期待しております。

2021年度衛藤細矢記念賞
http://www.futaba-zaidan.org/business/foundation.html

（文責：化学専攻教授長谷川哲也）