DATE2021.01.12 #受賞・表彰
合田圭介教授がSPIE Biophotonics Technology Innovator Awardを受賞
化学専攻の合田圭介教授がSPIE Biophotonics Technology Innovator Awardを受賞されました。本賞は、光科学・光工学分野の世界最大の国際学会であるSPIEが、バイオフォトニクス(生体光学)における基礎研究、技術開発、トランスレーショナル医療において極めて優れた業績をもち、生物学や医学に大きな期待と影響力を示した研究者を、全世界から毎年1名選出し、授与する賞です。バイオフォトニクス分野では世界で最も権威のある賞の一つです。
この度、合田圭介教授が率いた研究開発チームは、様々な高速イメージング及び高速分光法をマイクロ流体技術や人工知能と融合させることで、多種多様で独創的な手法を生み出することに成功し、生物学及び医学に大きなインパクトを与えたことが高く評価されました。具体的には、2018年にCell誌で発表したインテリジェント画像活性細胞選抜法、2019年にScience Advances誌で発表したラマン・フローサイトメトリー、2020年にNature Communications誌で発表した、ラマン画像活性細胞選抜法、2020年にeLife誌で発表したインテリジェント血小板凝集塊分類法などの手法が評価されました。また、インテリジェント画像活性細胞選抜法を事業化するために創業したベンチャー企業である株式会社CYBOを通じた産業への貢献も高く評価されました。特に、インテリジェント画像活性細胞選抜法には、私が長年行ってきた特殊な形態を持つ酵母の選抜を超高速化する技術として、大きな期待を寄せており、現在、合田圭介教授とスーパー酵母を創出する共同研究を行っております。
ご受賞をお祝い申し上げるとともに、合田圭介教授の益々のご活躍を期待しております。
SPIE Biophotonics Technology Innovator Award
https://spie.org/news/keisuke-goda-2021-spie-biophotonics-technology-innovator-award
(文責:新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 教授 大矢禎一)