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受賞・表彰

DATE2026.07.16 #受賞・表彰

大越慎一教授がフランスのレンヌ大学より名誉博士号を授与

化学専攻の大越慎一教授は、2026年6月19日、フランスのレンヌ大学より名誉博士号(Doctorat Honoris Causa)を授与されました。レンヌ市内のキャンパスで執り行われた伝統的な式典では、名誉博士の学位記、メダル、肩掛けの式布(エピトージュ)が授与されました。

今回の授与は、大越教授による化学・材料分野での世界的かつ先駆的な研究業績と、日仏間の学術交流への長年の貢献が高く評価されたものです。大越教授は、独自の分子設計に基づき、湿度応答型磁性、光スピンクロスオーバー強磁性、キラル光磁性、磁化誘起第二高調波発生など、磁性金属錯体における数多くの新現象を発見してきました。また、ラムダ型五酸化三チタン(λ-Ti3O5)を発見し、酸化物で初めて光誘起相転移を実現すると共に、熱エネルギーを長期間保存できる長期蓄熱セラミックスという新たな概念を提唱した他、世界最小のハードフェライト磁石であるイプシロン型酸化鉄(ε-Fe2O3)とその高周波ミリ波吸収特性を見い出しています。これらの材料は英BBC、仏AFP通信、英Economist等に報道されており、ε-Fe2O3は英国立ロンドン科学博物館(サイエンス・ミュージアム・ロンドン)にも特別展示されました。大越教授の基礎科学から応用展開まで幅広く展開してきたこれらの研究成果は、論文・解説610報、出願特許318件、登録特許132件に至っています。産業界からの注目度もたいへん高く、多くの大手企業との共同研究により既に商品化もされています。

大越教授は、東京大学およびレンヌ大学をはじめとするフランスの大学との日仏共同研究を長年にわたり活発に続けてきており、フランス国立科学研究センター(CNRS)国際共同研究所の所長として、2017年よりInternational Associated Laboratory (LIA) IM-LEDおよびInternational Research Laboratory (IRL) DYNACOMを統括・運営し、日仏で55名の研究者を率いています。2018年には、日仏間の研究交流への卓越した貢献が評価され、レンヌ市長から表彰を受けています。今回の名誉博士号授与を心よりお祝い申し上げるとともに、今後ますますのご活躍を祈念いたします。

レンヌ大学ウェブサイト

レンヌ大学における名誉博士号授与式の様子。学長 David Alis より大越慎一教授に名誉博士号の学位記、メダル、肩掛けの式布(エピトージュ)が授与され、記念講演および式典が盛大に執り行われました。

(文責:化学専攻 教授 Robert E. Campbell)