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受賞・表彰

DATE2026.06.09 #受賞・表彰

小林俊行教授が第67回藤原賞を受賞


小林俊行教授

小林俊行先生が第67回藤原賞を受賞されましたことを、心よりお祝い申し上げます。

藤原賞は、自然科学分野において独創的かつ卓越した研究業績を挙げた研究者に授与される、わが国を代表する顕彰の一つです。数学分野においても、森重文先生、柏原正樹先生、深谷賢治先生など、世界的に著名な研究者が受賞されてきました。今回の小林先生のご受賞は、東京大学理学部数学科においては1975年の小平邦彦名誉教授以来の快挙であり、1992年の数理科学研究科発足以来、現職教員として初めての受賞となる、たいへん意義深く喜ばしい出来事です。

小林先生は、若くしてリーマン多様体の枠組みを超えた不連続群の研究に取り組まれ、数々の新しい研究領域を切り拓いてこられました。中でも、「リーマン幾何学の枠組みを超えた均質空間における不連続群の理論」、「無限次元における分岐則の理論の源流となる先駆的研究」、「可視的作用の概念による無重複表現の統一理論」の創始と構築は、代数・幾何・解析にまたがる壮大な成果であり、数学全体に大きな影響を及ぼしています。「対称性」を深く見つめ、その本質を多様な数学的対象の中に見いだす先生のご研究は、きわめて独創的であると同時に、古典に対する深い敬意に支えられた、広がりと奥行きを備えたものです。

これまでの数々のご受賞に続く今回のご受賞は、小林先生の長年にわたる真摯で創造的な研究活動が大きく認められたものと存じます。この栄えあるご受賞を研究科一同の大きな喜びとして受け止め、先生の今後のますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(文責:数理科学研究科 教授 小木曾 啓示)