DATE2025.12.17 #受賞・表彰
有田亮太郎教授と中辻知教授が2025年クラリベイト高被引用論文著者に認定

有田亮太郎教授、中辻知教授
世界的な学術情報サービス企業であるクラリベイト(Clarivate)社が発表した2025年Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)に、本学から15名が認定され、それには本研究科の3名が含まれています。そのうちの2名が物理学専攻の有田亮太郎教授と中辻知教授です。
クラリベイト(Clarivate)社は、2014年より毎年、世界の卓越した研究者を高被引用論文著者として認定しています。これは、特定の出版年および研究分野において、世界の全論文の中で被引用回数が上位1%に入る「高被引用論文」を複数発表し、後続の研究に顕著な影響を与えている研究者を認定するものです。2025年発表された高被引用論文著者には、世界60の国・地域から計6,868名の研究者が認定されており、これは全世界の研究者の約0.1%に相当します。
有田教授と中辻教授は共著論文が多数ありますが、おもにトポロジカル物性に関連する量子物質などの物性物理学の分野で顕著な業績を上げ続けられています。有田教授は、非経験的手法にもとづく理論計算によって、実験結果を解釈したり実験家に示唆を与えたりする多数の成果を出しています。複雑なスピン構造に由来する新規な物性や超伝導転移温度の精密理論にもとづく新高温超伝導物質の予言など多数の成果を出されています。
中辻教授は、物質合成や高度な物性測定技術を駆使して、トポロジカル電子構造をもつ磁気多極子やディラック・ワイル半金属などで数々の新規な熱磁気特性や強相関現象、非従来型超伝導などを発見し、スピントロ二クスへの応用にも積極的に取り込んでいます。
20年ほど前からにわかに注目を集めているトポロジカルな電子状態をもつ物質群の研究は、従来の物性物理学の概念を大幅に拡張する大きな潮流を生み出しており、それらの実デバイス等への応用展開も含めて、両教授は、この分野を強力に牽引し続けています。
Clarivate Announces Highly Cited Researchers 2025 List
(文責:物理学専攻 教授 長谷川修司)

