DATE2024.10.09 #受賞・表彰
東山哲也教授が2024年度「日本植物形態学会賞」を受賞

東山哲也 教授
生物科学専攻の東山哲也教授が、植物形態学の進歩に長年寄与し、植物科学の発展に貢献した研究者に授与される「日本植物形態学会賞」を受賞されました。心よりお慶び申し上げます。
東山教授は、被子植物の生殖を中心的な研究テーマとして、世界的にも著名な研究成果を挙げてこられました。
東山教授は被子植物の生殖について、トレニアという卵組織が裸出するユニークな植物を主要な研究材料とし、独自の顕微技術を開発しながら、現象を初めて映像として捉えることで研究を推進してこられました。これにより重複受精をはじめとした様々な過程の細胞動態を、初めて解明されました。さらに「顕微鏡下で自由自在に」を研究のスローガンにかかげ、現象の背後ではたらく生理活性分子の発見を達成してこられました。花粉管誘引物質ルアーの発見は、高校の教科書等にも記載される成果です。東大に教授として着任してからは、さらに様々な生物のもつ特徴を活かして、顕微鏡技術を駆使しながら、被子植物を中心とした幅広い生物の性と生殖に関する研究を進めておられます。
東山教授のご受賞を心よりお祝い申し上げますとともに、今後の益々のご活躍を祈念いたします。
(文責:生物科学専攻 吉田 大和 准教授)