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Events

DATE2023.01.26 #イベント

「理学が照らす世界」



見えないものを視ること、なかったものを作ること、そして不思議な現象の謎を解くことが知的好奇心に駆り立てられた理学の研究によって達成されます。今回の講演会では化学、生物、宇宙物理学の各分野においてそのような営みを感じとっていただきたく研究の一端をお届けします。

※現地開催およびライブ配信によるハイブリッドイベントを予定しております。

 


※参加者向け資料(PDF)の公開は終了しました。

 

 

 

講演者・講演内容

連続フロー化学―未来へと続く化学品製造の道

石谷 暖郎(化学専攻 特任教授)

— 経歴 —
東京理科大学大学院理学系研究科博士課程修了、東京大学大学院薬学系研究科助手、東京工業大学資源化学研究所講師、東京大学大学院理学系研究科特任准教授を経て2021年より現職。博士(理学)。
 

電化製品や自動車など、工業製品の多くは、流れ作業で効率よく製造されています。では社会にとって必需品である化学製品はどうでしょうか。特に医薬品、農薬のような化学品は「フラスコを使った反応」が応用されていますが、この方式はいま、過剰なエネルギーや労力、廃棄物が問題になっています。これを変革し、未来の化学品製造の道を拓くためには、「欲しい時に、欲しい場所で、欲しい分だけ」作る新しい製造法が必要です。私たちは、溶けない触媒(不均一系触媒)を活用した連続フロー合成法がそれを可能にする鍵だと考えています。

 

宇宙にも耐える動物クマムシのサバイバル戦略を読み解く

國枝 武和(生物科学専攻 准教授)

— 経歴 —
東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了、スイス・バーゼル大学バイオセンター研究員、東京大学理学系研究科特任研究員、助教を経て2018年より現職。博士(薬学)。
 

地球上の様々な動物たちのなかでもとりわけストレス耐性が高いことで知られるのがクマムシ類です。クマムシは乾燥に晒されると干物のように干上がりますが、死んではおらず再び水を得ると速やかに復活します。乾燥したクマムシは極限的な超低温、真空、超高圧、高線量の放射線といったストレスに耐性を示し、宇宙空間に曝露されても生存します。近年、複数のクマムシ種について全遺伝情報が解読され耐性に関わる遺伝子が同定され始めるなど、耐性メカニズムの解明が急速に進みつつあります。本講演では最新の研究から明らかになってきたクマムシの予想外のサバイバル戦略の一端について紹介します。

 

宇宙にこだまする残響を聴く〜重力波観測の現在と未来〜

小森 健太郎(ビッグバン宇宙国際研究センター 助教)

— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、MIT博士研究員(日本学術振興会海外特別研究員)、JAXAプロジェクト研究員を経て、2022年より現職。博士(理学)。
 

光を出さず「見えない」天体のことも、「聴く」ことで分かることがあります。 人類が初めて重力波を「聴いた」のは2015年、アインシュタインによる予言からおよそ100年後のことでした。 そこからわずか5年間で重力波の観測数は90にものぼり、ブラックホールや中性子星への理解が大きく進んでいます。 本講演では、重力波の観測によって現在何が分かっていて、今後どんなことが明らかになるのかを、重力波観測を可能にした望遠鏡の超精密測定技術とともにお伝えします。

 

挨拶

大学院理学系研究科 副研究科長 飯野 雄一

開催日時

2023年3月10日(金)14:00~17:00 現地開場13:30

タイムスケジュール
14:00-14:05 冒頭挨拶
14:05-14:45 講演1(40分)
14:45-14:55 質疑応答(10分)
14:55-15:05 休憩(10分)
15:05-15:45 講演2(40分)
15:45-15:55 質疑応答(10分)
15:55-16:05 休憩(10分)
16:05-16:45 講演3(40分)
16:45-16:55 質疑応答(10分)
17:00 終了
  • 質疑応答について:各講演後に質疑応答の時間を設けます。講演画面またはYouTube概要欄でお知らせするアクセスコードをSlidoのウェブサイトに入力し、ご質問いただけます。なお、質問はすべてSlidoで受け付けますので、会場へお越しの皆さまも当日は端末をご用意ください。

場所

東京大学本郷キャンパス 理学部1号館小柴ホール アクセスマップ

入場

無料
※理学部では「バリアフリー支援」を行っております。障害等のため、設備、情報保障等の配慮が必要な場合は事前にご連絡ください。

定員 現地参加の受付は終了いたしました。お申し込みありがとうございました。

コロナウイルス感染症等への予防対策として、会場へのご参加は事前申し込み制による先着順といたします。収容人数の約半数(70名程度)での締め切りとなりますので、お早めにお申し込みください。※ライブ配信は定員なし


今年度は小柴ホールの定員数の関係上、東京大学理学系研究科・理学部支援基金の特典の招待席はございません。

ライブ配信

理学系研究科・理学部YouTubeチャンネルより、事前申し込み不要でどなたでもご視聴いただけます。一般の方はもちろん、高校生・大学生もぜひご参加ください。なお、オンデマンド配信により3月12日(日)23時59分まで当日の講演をご視聴いただけます。

主催

東京大学大学院理学系研究科・理学部

連絡先

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

TEL 03-5841-7585
E-mail kouhou.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

感染症対策について(現地会場ご来場に際して)

・ご来場前にご自宅での検温をお願いします。以下に該当する方はご来場いただけません。
 1. 37.5℃以上または平熱よりも 1 度以上の発熱がある方
 2. 感染を疑う症状のある方
 3. 体調が優れない方
 4. 新型コロナウイルス感染症に罹患し回復していない方およびその濃厚接触者で隔離期間に該当する方
・会場内ではマスクのご着用をお願いします。
・会場出入口での手指の消毒にご協力ください。
・参加者定員は会場席数の2分の1としています。着席に際してはスタッフの誘導に従ってください。
・換気のために窓を開ける場合があります。体温調節のできる服装でお越しください。
・会場内でご飲食はできません。
・今後の感染症の状況により、オンラインのみの開催となる可能性もあります。