2022/11/01

東大理学部 高校生のための冬休み講座2022 Online

 

一緒に理学の未来を作りませんか。
東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。
今回は一般のかたも視聴が可能ですので、ぜひご参加ください。

  • 日時:2022年12月26日(月)、12月27日(火)
  • 26日(月)13:00-16:00
  • 27日(火)13:00-15:55(冒頭挨拶なし)
タイムスケジュール
13:00-13:05 冒頭挨拶
13:05-13:45 講義1(40分)
13:45-14:00 質疑応答(15分)
14:00-14:05 休憩
14:05-14:45 講義2(40分)
14:45-15:00 質疑応答(15分)
15:00-15:05 休憩
15:05-15:45 講義3(40分)
15:45-16:00 質疑応答(15分)
16:00 終了

講義内容

1日目:12月26日(月)

講義1
「√1 はいつでも1か?」
数学科 岩木 耕平 准教授
岩木 准教授
— 経歴 —
京都大学大学院数学・数理解析専攻博士後期課程満了、名古屋大学大学院多元数理科学研究科助教を経て2020年より現職。

ある数の平方根とは、自乗すると元の値に等しくなる数のことです。1の平方根は1または−1であり、特にそのうちの0以上のものである1を√1と定める、と高校では学びます。「代数方程式x^2=1の解としては1も−1も平等なのに、√1として1だけを選ぶのは不自然ではないか」と考えたことはないでしょうか?実は、√xという関数の定義域を複素数へ拡張すると、「√1=−1」という馴染みのない等式が導かれることがあります。これは決して矛盾ではなく、むしろ定義域を複素数に拡張したおかげで、1と−1を平等に値として持つような「√xという関数の本来のあるべき姿」が捉えられた、と考えられます。このような考察を通じて、複素関数の理論などの大学で学ぶ数学の片鱗をご紹介します。

 
講義2
「非平衡状態で物質の”限界”を超える」
物理学科 高三 和晃 助教
高三 助教
— 経歴 —
京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻博士課程修了、カリフォルニア大学バークレー校研究員を経て、2022年より現職。JSTさきがけ研究者(兼任)。博士(理学)。

物質の性質(電気を通す/通さない・磁石に付く/付かない等)は、その中に含まれる電子の振る舞いで決まることが多いです。この電子たちは通常、平衡状態及びそれに近い状態、いわば“落ち着いた”状態にあり、そこから離れた状態を実現するのは容易ではありません。しかし近年の技術革新により、平衡から遠く離れた「非平衡状態」を実現・観測できるようになってきました。非平衡状態は、平衡で困難だった物質(室温超伝導・時間結晶等)も生じさせ得るため、これまでの限界を超えた未来のテクノロジーの基盤となる可能性を秘めています。本講義では、こうした研究の最先端をご紹介したいと思います。

 
講義3
「小さなRNA vs 動く遺伝子! 〜遺伝情報をめぐるミクロの闘い〜」
生物化学科 難波 祐里香 特任助教
難波 特任助教
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻後期課程満了、同研究科特任研究員を経て2022年より現職。博士(理学)。

わたしたちヒトのゲノムにはからだの設計図である遺伝情報が詰まっていますが、一般的に「遺伝子」と呼ばれる領域はそのうちたった2%ほどしかないことをご存知ですか?残り98%の領域は長年、なんの機能も持たないガラクタ配列だと考えられてきましたが、実は近年、遺伝子がいつどこで働くかを決める大事な役割を担っていることが明らかになってきました。本講座では、遺伝子の1/100にも満たないサイズの「小さなRNA」が「トランスポゾン」と呼ばれる動く遺伝子の働きを調節する、「RNAサイレンシング」というしくみについてお話しします。

 

2日目:12月27日(火)

講義1
「宇宙に生命はどれだけあるのか?」
天文学科 戸谷 友則 教授
戸谷 教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、国立天文台助手、京都大学理学系研究科准教授を経て2013年より現職。博士(理学)。

ビッグバンで始まった宇宙における銀河や星、惑星の誕生までを統一的に明らかにしたいという宇宙論の立場からは、最初の生命の誕生はいまだに謎に包まれた難問中の難問です。本講演では、宇宙的な視座から原始生命の誕生について考察し、何が問題なのか、生命を宿す星は宇宙にどれほどあると期待されるのかを、科学の立場から考えてみたいと思います。

 
講義2
「細胞の個性を見るために」
化学科 磯崎 瑛宏 特任准教授
磯崎 特任准教授
— 経歴 —
東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程修了、東京大学大学院理学系研究科化学専攻特任研究員、同特任助教、神奈川県立産業技術総合研究所を経て2021年より現職。博士(情報理工学)。

私たち人間に個性があるように、細胞にも個性があります。細胞をひとつひとつ見ることで、これらの個性が見えてきます。しかし、細胞は髪の毛の太さの10分の1程度の大きさしかなく、さらに生物体内に大量に存在します。このように小さくてたくさんある細胞を顕微鏡でひとつひとつ見ていたら日が暮れてしまいます。では、どうしたら良いでしょうか。私たちは、小さな流路を設計製作する技術とディープラーニングと光の技術を組み合わせた手法を生み出しています。講義では、この手法とその背後にある物理、さらにはこの手法によって明らかになる細胞の個性をご紹介します。

 
講義3
「ウイルスに打ち勝つパワー〜自然免疫におけるmicroRNAのはたらき〜」
生物情報科学科 浅野 吉政 助教
浅野 助教
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻後期課程満了、生物科学専攻特任研究員を経て2020年より現職。

現在、COVID-19などのウイルスが、わたしたちの社会生活に大きな影響を及ぼしています。我々はヒトとして、どのような防衛策をもっているのでしょうか。ヒトは進化の過程で、ウイルス感染に対して様々な防衛システム(免疫応答)を獲得してきました。感染初期の免疫応答である「自然免疫」によりウイルスが認識され、その後、ウイルスに感染した細胞は生体内から排除されます。本講演では、ヒトがウイルスをどのように認識し、どのような方法でウイルスの増殖を抑制しているか、分子レベルで解説します。

 

参加費

無料

対象

中学生・高校生向け講演 ※一般の方も視聴可能です。ぜひご参加ください。

質疑応答

各講演の後、15分の質疑応答の時間を設けます、講師・学生がみなさまの質問にお答えします。

申込方法

申込フォーム お手数ですが各日毎に申し込みをお願いします。

皆様からのご参加をお待ちしております。※申込〆切:2022年12月26日(月)9:00※

※注意事項

  1. お申し込み事項をすべてご記入ください。小作文をご作成いただく欄がございますので、必ず参加されるご本人がご記入ください。記載もれなどがありますと、参加できない場合がございます。
  2. 申込みを送信後、当日ご視聴いただくURLが表示されます。メモのご用意をお願いいたします。
  3. 本講座はどなたでもお申し込み・参加いただけます。

主催・お問合せ

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

TEL 03-5841-7585
E-mail kouhou.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

日本地球惑星科学連合「高校生のための冬休み講座2022」

日本地球惑星科学連合が主催し、東京大学理学部が後援する「日本地球惑星科学連合 高校生のための冬休み講座2022「生命を育む惑星の条件とは?」」も連続して開催いたします。

開催日:2022年12月28日(水)13:00~16:00
会場:東京大学本郷キャンパス理学部1号館 SSOL Learning Studio(285教室)及びオンライン

  1. 「惑星の風と雲とめぐる水」
    今村 剛(東京大学教授)
  2. 「地球史最初の10億年〜生命を宿す星ができるまで」
    飯塚 毅(東京大学准教授)

参加費:無料
対象:高校生 ※中学生も参加可能
主催:公益社団法人日本地球惑星科学連合
後援:東京大学 大学院理学系研究科・理学部

お申込みはこちらをご覧下さい。
http://www.jpgu.org/public/20221228/

〇主催・お問合先:公益社団法人日本地球惑星科学連合 事務局
E-mail: office@jpgu.org

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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