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Events

DATE2021.11.02 #イベント

一緒に理学の未来を作りませんか。
東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。今回は一般のかたも視聴が可能です、 ぜひご参加ください。

  • 2021年12月26日(日)、12月27日(月)
  • 両日ともに13:00-16:05

 

タイムスケジュール
13:00-13:05 冒頭挨拶
13:05-13:45 講義1
13:45-14:00 質疑応答
14:00-14:05 休憩
14:05-14:45 講義2
14:45-15:00 質疑応答
15:00-15:05 休憩
15:05-15:45 講義3
15:45-16:00 質疑応答
16:05 終了

講義内容

12月26日(日)

講義1
【全球気候モデルで表現する地球の気候】
地球惑星物理学科・地球惑星環境学科 三浦 裕亮 准教授
升本 教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修了、海洋研究開発機構ポスドク研究員、東京大学大気海洋研究所特任助教を経て2012年より現職。博士(理学)。

毎年同じように巡る季節の中、私たちの社会は安定した営みを続けているようです。しかし、近年多発する気象災害を前にすると、二酸化炭素の増加にともなう地球表層の温暖化は、私たちの生活に無視できない影響を与えつつあるようにも思えます。現代社会が直面する地球温暖化問題について、その可能性を50年以上前に指摘し、定量的に推定したのが眞鍋淑郎博士でした。この講義では、眞鍋博士の業績を紹介しつつ,最先端の気候モデルが目指すところをお話しします。

 
講義2
【量子コンピュータで迫る素粒子の世界】資料
素粒子物理国際研究センター 寺師 弘二 准教授
寺師准教授
— 経歴 —
筑波大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程満了、ロックフェラー大学物理学系研究員、東京大学素粒子物理国際研究センターリサーチフェロー・助教を経て2021年より現職。博士(理学)。

私たちの身の回りのものは全て原子と電子から作られており、それらはさらにミクロなクォークやレプトンなどの素粒子から構成されています。大きな加速器を使って人工的に粒子を衝突させることで、私たちは素粒子の世界を直接探ることができます。そのミクロな素粒子の世界は量子力学に従って動いていますが、「量子」を操作して計算を行う新しいタイプの計算機「量子コンピュータ」 が近年注目を集めています。大きな可能性を秘める量子コンピュータを使って素粒子の世界に迫れるか、量子コンピュータの未来像も交えながら、研究の最前線をご紹介します。

 
講義3
【コンピュータのこれから】
情報科学科 高前田 伸也 准教授
高前田 准教授
— 経歴 —
2014年3月東京工業大学大学院情報理工学研究科計算工学専攻博士課程修了、奈良先端科学技術大学院大学助教、北海道大学准教授を経て、2019年10月から現職、博士(工学)。

私たちの身の周りは計算するデバイス、すなわちコンピュータで溢れており、現代生活には必要不可欠なものとなっています。創薬や自動運転などの技術の高度化に基づく素敵な社会の実現には、持続的なコンピュータの高性能化が必要です。これまでは半導体の微細化によりコンピュータの性能は年々順調に伸びていましたが、微細化の限界が近づくにつれて、これまでとは異なる考え方が求められるようになってきました。本講演では、AIなどの計算内容の特徴を活用するドメイン特化ハードウェアに基づく、これからのコンピュータの仕組みについてご紹介します。

 

12月27日(月)

講義1
【もうひとつの地球 ~太陽系外惑星の世界~】資料
天文学科 田村 元秀 教授
田村 教授
— 経歴 —
京都大学理学研究科博士課程修了、米国国立光学天文台研究員、NASAジェット推進研究所研究員、国立天文台助教・准教授を経て、2013年より現職。理学博士。

この広い宇宙には地球のような生命の惑星は他にもあるのでしょうか?それを科学的に確かめるために、太陽以外の星の周りを回る惑星(太陽系外惑星)を探し、そのなかでもとりわけ地球に似た惑星に着目して天文観測によって詳しく調べるという試みが始まっています。講義では、どのようにして太陽系外惑星を見つけるのか、それらは地球や木星と似ているのか違うのか、そこに生命の証拠は発見されるのか、そのためにどのような望遠鏡や観測装置が必要なのか、について紹介します。

 
講義2
【古代DNAから見たサピエンス全史】
生物学科 太田 博樹 教授
太田 教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了、マックスプランク進化人類学研究所JSPS海外特別研究員、イエール大学医学部遺伝学研究部門研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科助教、北里大学医学部准教授を経て2019年より現職。博士(理学)。

本講演ではヒト(ホモ・サピエンス)の進化〜特に古代DNAからみた人類史〜についてお話しようと思います。古代DNAとは剥製やミイラ、骨など過去に生きていた生物の遺物にわずかに残存する遺伝物質のことです。古代DNA分析は、1980年代にPCR法の普及に伴い誕生し、21世紀になって次世代シークエンサーの登場により飛躍的な発展を遂げました。ヒトに関係の深い研究としては、ネアンデルタール人の全遺伝情報(ゲノム)が解読され、彼らが過去に私達の祖先と交雑していたことが明らかになりました。本講演ではゲノム情報を手がかりに「進化史から見た私とは誰か?」について考えたいと思います。

 
講義3
【化学の力で生物のしくみを解明する ~分析化学ってどんな研究分野?~】資料
化学科 竹内 雅宜 助教
竹内助教
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程修了、理化学研究所基礎科学特別研究員、理化学研究所植物科学研究センター研究員、分子科学研究所助手、同助教、東京大学理学系研究科化学専攻特任助教を経て2009年より現職。博士(理学)。

化学は、物質の種類や性質および性質の変化を研究する学問です。多くの皆さんにとっても、高校や中学校の勉強を通して、とても馴染みのある教科かもしれません。世の中には、多数の物質が存在していて、これらは原子や分子から成り立っています。我々人間のような生物の体の中にも、タンパク質やDNAといった巨大な分子が存在して働いています。これらの巨大な分子の性質や変化を調べることも化学の役割です。講義では、生物の中に存在するタンパク質の性質や変化を分析化学という化学の力を使って解明する研究についてお話しします。

参加費

無料

対象

中学生・高校生向け講演 ※一般の方も視聴可能です、ぜひご参加ください。

質疑応答

各講演の後、15分の質疑応答の時間を設けます、講師・学生がみなさまの質問にお答えします。

申込方法

申込フォーム お手数ですが各日毎に申し込みをお願いします。

皆様からのご参加をお待ちしております。※申込〆切 2021年12月26日 9:00※

 

※注意事項

  1. 必要事項をすべてご記入いただいた方は、ご参加いただけます。小作文の欄がございますので、必ず参加のご本人が記入をしてください。
  2. 申込み送信後、当日視聴のURLが画面上に表示されます。メモのご用意をお願いいたします。
  3. 定員人数には上限がございません、どなたでも参加できます。

主催・お問合せ

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

TEL 03-5841-7585
E-mail kouhou.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

眞鍋淑郎博士 ノーベル物理学賞受賞 記念講演会

日本地球惑星科学連合が主催し、東京大学理学部が後援する「高校生のための冬休み講座2021online」も連続して開催いたします。今回はノーベル物理学賞を受賞した眞鍋先生とゆかりの深い研究者たちと気候変動について考えてみませんか?

【解説】

阿部 彩子 東京大学 大気海洋研究所 教授

山中 康裕 北海道大学 地球環境科学研究所 教授

【講演】

開催日:2021年12月25日(土)13:00~16:00オンライン開催

  1. 「地球の気候、温暖化とフィードバック」
    對馬 洋子 UK Met Office Scientist(イギリス気象庁 ハドレー気候予測研究センター 上級研究員
  2. 「気候変動と異常気象。近年の猛暑、豪雨は人間のせい?」
    今田 由紀子 気象庁気象研究所 主任研究官

 

参加費:無料
対象:高校生 ※中学生や一般も参加可能

主催:公益社団法人日本地球惑星科学連合
後援:東京大学 大学院理学系研究科・理学部

お申込みはこちらをご覧下さい。
http://www.jpgu.org/public/20211225/

〇主催・お問合先:公益社団法人日本地球惑星科学連合 事務局
Tel:03-6914-2080
E-mail: office@jpgu.org