種子田 春彦准教授
TANEDA Haruhiko
理学系研究科 生物科学専攻 生物学科 附属植物園(日光)
メールアドレス | taneda@bs.s.u-tokyo.ac.jp |
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電話番号 | 0288-54-0206(呼び出し) |
居室 | 附属植物園日光分園 |
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研究分野
植物生理生態学、水分生理学
研究テーマ
1) 常緑樹の分布域の北限と冬季における水輸送の安全性について2) 環孔材と散孔材の水輸送の安全性の違いと個体としての水利用戦略3) 水輸送機能による個体のかたち(根・茎・葉の割合)の制限について4) 長距離輸送を可能にしている水輸送システムの探索
研究内容の概要
植物の光合成生産には,同時に起きる蒸散作用を通じて大量の水が必要となる.蒸散によって葉から失われた水は,土壌から個体内の導管や仮導管といった維管束組織によって輸送されて補われる.そこで,葉で充分な光合成が行われるためには,水が個体内の維管束組織の中を効率的かつ安全に輸送される必要がある。水輸送の効率と安全性は個々の維管束組織の形態と、その維管束組織によって構築されている水輸送システムの性能によって決まる。これらのことを踏まえ、私は、こうした維管束組織の形態や水輸送システムが植物個体の形や生活史戦略の進化にどのように関わってきたかを明らかにしたいと考えている。
キーワード
植物の水輸送、乾燥ストレス、寒冷地適応、木部構造、物質分配