研究内容の概要

1995年の発見以来、既に数千個を超える系外惑星が発見され、その観測は天文学・惑星科学のホットトピックになった。しかし、技術的に挑戦的なため系外惑星の直接撮像は現在でも限られている。究極の観測法とも言える直接法をすばる望遠鏡で展開し、さらに未開拓の赤外線波長域でもドップラー法やトランジット法を推進することによって、日本における系外惑星天文学を黎明期から継続的に展開してきた。その結果、従来知られていなかった遠方惑星の存在や、惑星の兆候となる原始惑星系円盤・残骸円盤の微細構造が明らかになった。現在は、赤外線ドップラー装置による近くの地球型惑星の探査観測や地球型惑星の直接観測を行うための超高コントラスト装置の開発も推進している. この他にも、星間偏光とキラリティーおよび星間有機物質などアストロバイオロジーや星間磁場に関する天文観測も行っている。

キーワード

系外惑星、恒星、惑星、赤外線、アストロバイオロジー